やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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「医学のあゆみ」第5土曜特集
<第193巻5号>
動脈硬化研究の最前線

発行時参考価格 4,500円
  • 総頁数:200頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2000年4月
  • 注文コード:282240
  • 雑誌コード:20475-4/29

内容紹介

とくに虚血性心疾患などの血管病変を主体とする循環器疾患の増加により,動脈硬化性疾患は加齢とともに発症率が高まってくる.本特集では,動脈硬化症に対してアプローチする際に知っておきたい血管壁の病態生理,危険因子の病態生理を詳述.動脈硬化症発症の理論的バックボーンが理解できる.

目次

巻頭言 山田信博

■動脈硬化発症の分子細胞生物学的メカニズム
 1.動脈硬化の初期病変から心血管イベントへ 齋藤康
 2.動脈硬化における細胞接着分子―血管内皮細胞と血球細胞の相互作用を中心に 久米典昭
 3.マクロファージの浸潤と動脈硬化 橋本茂
 4.内皮細胞のコレステロール代謝と変性リポ蛋白質 安達栄樹・辻本雅文
 5.血管平滑筋細胞の形質変換 倉林正彦・永井良三
 6.サイトカイン・成長因子と動脈硬化 上羽洋人・川上正舒
 7.内皮細胞由来血管弛緩因子―一酸化窒素と血管リモデリング 江頭健輔・北本史朗
 8.Shear stressと動脈硬化 安藤譲二・山本希美子
 9.アポトーシスと動脈硬化 宮下洋・白井厚治
 10.細胞周期と動脈硬化 豊島秀男
 11.リポ蛋白レセプターと動脈硬化 島野仁

■心血管イベントの発生機序
 12.プラークの破綻・安定化とマクロファージ 梶波康二・竹越襄
 13.プラークの破綻・不安定化と血管新生 佐藤靖史
 14.プラークの破綻・安定化と細胞外マトリックス 森聖二郎
 15.内皮細胞の抗血栓活性と急性冠症候群 丸山征郎
 16.PTCAおよびステント後の血管病理 大神正幸・上田真喜子

■リスクファクターとしての高血圧
 17.動脈硬化におけるレニン-アンジオテンシン系 福岡雅浩・他
 18.高血圧モデル動物における動脈硬化 前川寛充・栗原裕基

■リスクファクターとしての内臓脂肪症候群
 19.内臓脂肪蓄積の制御因子 川上康
 20.脂肪細胞の分化と脂質代謝 高橋信之・河田照雄
 21.肥満における動脈硬化発症の分子機構 西田誠・中村正
 22.食欲抑制物質 桜井武
 23.肥満の原因遺伝子 海老原健・他

■その他のリスクファクターと動脈硬化
 24.糖尿病と動脈硬化 小竹英俊・及川真一
 25.喫煙と動脈硬化 石川俊次
 26.エストロゲンと動脈硬化 多田紀夫
 27.感染症と動脈硬化 児玉憲一・柏木厚典
 28.酸化ストレスと動脈硬化 上田之彦
 29.インスリン抵抗性と危険因子重積症候群の遺伝因子 後藤田貴也

■動脈硬化の予防と治療
 30.動脈硬化とライフスタイル 佐々木淳
 31.脂質低下剤の現況と展望 寺本民生
 32.抗酸化物質の展望 板倉弘重
 33.急性冠症候群に対する冠動脈インターベンションと抗血小板療法 石川道郎・山口徹
 34.血管作動物質遺伝子を用いた遺伝子治療 上野光
 35.核酸医薬によるPTCA後の再狭窄予防 小池弘美・他

■大規模臨床研究
 36.動脈硬化の一次予防 中谷矩章
 37.冠動脈疾患の二次予防 江草玄士

■動脈硬化モデル動物
 38.WHHLウサギ―冠動脈および脳動脈における動脈硬化の発症と動脈硬化の治療研究 塩見雅志・伊藤隆
 39.トランスジェニックウサギモデルの開発と応用 范江霖・渡辺照男

■サイドメモ
酸化LDL受容体
急性冠動脈症候群
VEGFとNO
PPARファミリーとSR-BI
PPAR γアクチベータと動脈硬化
血管内皮前駆細胞
脂肪細胞分化に伴う情報伝達系の役割
PPARの抑制機構
アディポサイトカイン(adipocytokine)
BRS-3
UCP
高TG血症と糖代謝異常
喫煙の心疾患リスクは女性のほうが高い
Hormone replacement therapy(HRT)
感染症による動脈硬化発症機序
SODとDown症候群
2型糖尿病とプロテアーゼ
Tangier病とABC1
抗酸化物質と食品
バイパス術後のグラフト閉塞を防ぐ転写因子“デコイ”
選抜交配
マトリックスメタロプロテアーゼ-12(MMP-12)

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