上肢リハビリテーション評価マニュアル
- 総頁数:148頁 / 2色
- 判型:A5判
- 発行年月:2011年6月
- ISBN978-4-263-21865-5
- 注文コード:218650
●上肢の片麻痺評価尺度として著名な3つの評価法に関するマニュアル
内容紹介
●ゴール志向型リハビリテーションにとって必要不可欠なものは標準化された評価である.上肢の片麻痺評価尺度として世界的に高い注目を集めている評価法は,Fugl-Meyer test,Action Research Arm test,およびBox and Block testである.
●Fugl-Meyer testでは選択的な運動の能力,体性感覚,関節可動域,および疼痛という観点から機能障害を評価している.本評価法は床効果や天井効果が少ないので,重度から軽度の機能障害までに適用することが可能である.本評価を使うことによって実際の日常生活での機能には変わりはなくとも,上肢機能の変化を記録することはできる.
●Action Research Arm testとBox and Block testは一側上肢での機能的制限を評価している.握ることしかできないような場合でも,上肢機能の評価が可能で,経過に伴う改善を評価することができる.また国際的な臨床評価の結果からみると,この3つの評価はアウトカム評価として使うことが可能である.
●本書は,この3つの評価法の評価方法ならびに採点方法のマニュアルである.このようなガイドなしに上肢機能の評価を多施設にわたって行うことは困難であるし,そこで得られた結果の比較も困難である.ヨーロッパ・タスクフォースでは,多施設間での標準化された評価法の導入が必要であるということから,このマニュアルを開発した.上肢リハにかかわる作業療法士,リハ医をはじめ,リハ関連職種に必携の一冊.
目次
2. はじめに
3. 上肢機能評価の特徴
4. 上肢機能評価スケールのマニュアルに基づいた使用に関するテスト特性
5. 上肢機能評価スケール使用の手引き
6. 文献
7. 謝辞
8. 評価シート
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
藤原俊之【ふじわらとしゆき】
1993年 福井医科大学医学部卒業
慶應義塾大学医学部リハビリテーション科研修医
1995年 慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室助手
2002年 UCL-Institute of Neurology(UK)Research fellow
2003年 国立東埼玉病院リハビリテーション科医長
2004年 慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室助手
2005年 慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室講師
博士(医学)(2002年,慶應義塾大学)
日本リハビリテーション医学会認定臨床医,日本リハビリテーション医学会専門医,日本リハビリテーション医学会指導医,義肢装具等適合判定医,身体障害者福祉法第15条指定医,日本臨床神経生理学会認定医(筋電図・神経伝導検査)