医学のあゆみ
288巻8号
出血傾向あるいは血栓傾向をきたす血小板減少症と血小板機能異常症
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2024年2月
- 注文コード:928808
- 雑誌コード:20474-2/24
内容紹介
・多くの臨床医は血小板数が低下すると出血傾向を心配し,血小板製剤を輸注したくなる.しかしなかには,重大な血栓傾向をきたす疾患が隠れており,血小板輸注により病態が増悪し致死的となる場合もある.
・したがって,血小板減少に遭遇したら,まずは血栓症をきたす疾患を頭の隅におきながら,病態把握と治療の選択を迅速に行わなければならない.
・本特集では,出血をきたす血小板減少性疾患と血栓傾向をきたす血小板減少性疾患の両者を紹介し,その血小板減少をきたす病態や診断法を学び,適切な治療を選択できるようになることを目的とする.
目次
はじめに(森下英理子)
【出血傾向をきたす血小板減少症・機能異常症】
免疫性血小板減少症/特発性血小板減少性紫斑病(ITP)─診断,検査,治療の最新の知見(柏木浩和)
先天性血小板減少症─病態,診断,検査,治療(國島伸治)
先天性血小板機能異常症(加藤 恒)
後天性血小板機能異常症(山之内 純)
後天性フォン・ヴィレブランド症候群(堀内久コ)
【血栓傾向をきたす血小板減少症】
血栓性血小板減少性紫斑病─病態,診断,治療の最新知見(酒井和哉)
非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)─疾患概要と抗補体治療時代の治療戦略(加藤規利・他)
ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)とヘパリン以外が原因となるHIT(安本篤史)
【再生医療】
間葉系幹細胞由来血小板様細胞の医療応用─再生医療等製品の開発への取り組み(小野−宇留賀友佳子・松原由美子)
TOPICS
社会医学 COVID-19ワクチン接種状況と接種証明書の活用(田中宏和)
神経精神医学 精神・神経疾患のニューロモデュレーション治療(竹林 実)
連載
医療システムの質・効率・公正─医療経済学の新たな展開(24)(最終回)
健康・ウェルビーイング志向の社会システムづくり(今中雄一)
遺伝カウンセリング─その価値と今後(14)
がん診療における遺伝カウンセリング(田代真理)
臨床医のための微生物学講座(4)
肺炎球菌─ワクチン導入により変化する肺炎球菌感染症(石和田稔彦)
FORUM
世界の食生活(13) 世界の病院食─世界の病人は何を食べているのか(丸山道生)
死を看取る─死因究明の場にて(5) 生と死の境界線(5)(大澤資樹)
次号の特集予告
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