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260巻10号 2017年3月11日
超高齢社会における心不全診療のあり方
はじめに
AYUMI 超高齢社会における心不全診療のあり方 はじめに 絹川弘一郎
  “心不全パンデミック”と命名され,数年が経つ.わが国の未曽有の超高齢社会は,70歳前後で癌を克服しても,なおそのさきに多数の心不全患者をもつことになってしまった.これまで癌対策をメインとしてきた医療施策も,ようやく循環器疾患への対応をはじめる必要性を感じているようである.そのようななか,すでに医療現場では循環器内科の病棟や外来は高齢者であふれんばかりとなっている.政策の議論も重要であるが,すでに目の前にいる高齢者心不全に対してどのように対応すべきか,この号ではエキスパートの先生方に論じていただいた.
 最近,日本心不全学会からまさにタイムリーな企画として高齢者心不全に対する提言が出された.提言をまとめられた木原先生にその内容を概説いただく.この提言はかなり細かい部分にも言及がなされており,実際の医療現場でも役立つ内容となっている.ぜひ,日常の診療に参考としていただきたいと思う.
 さて高齢者心不全といえば,心機能が保持された心不全(heart failure with preserved ejection fraction:HFpEF)である.アメリカではすでに1990年代終わりごろから問題視されてきたこの病態は,その後10年を経てわが国でもついに心不全の半数以上を占めるものとなった.ここに高齢化が大きく影響していることはいうまでもないが,なんといっても決定的な治療法がいまだにみつかっていないことが最大の問題である.そのほか,高齢者に多い並存疾患,大動脈弁狭窄をはじめとする弁膜症,フレイルなどの現状と対策についても解説いただく.高齢者のHFpEFは非心臓死も多く,かならずしもいままで考えられてきた生命予後の延長がすべてではないとも思われる.在宅のquality of life(QOL)をいかに確保するかという視点で,さらに再入院を予防できる方法論が各種検討されつつある.その点についても解説いただく.
 一連の解説が高齢者心不全診療の一助となることを信じて疑わない.
目 次
「高齢心不全患者の治療に関するステートメント」の背景……木原康樹 詳細
高齢者心不全における合併症とその対策……新田大介・絹川弘一郎 詳細
高齢者心不全に多いHFpEFの治療……原田和昌 詳細
弁膜症による高齢者心不全患者への低侵襲治療──TAVIの現状と今後,MitraClip®への期待……上野博志 詳細
心不全をもつ高齢者に対してどのようにデバイス治療を適用させるべきか……今村輝彦 詳細
高齢者心不全患者に対するセルフケア支援――チーム医療と遠隔モニタリング……加藤尚子 詳細
高齢者心不全におけるサルコペニア・フレイルと,その対策……絹川真太郎 詳細
高齢者心不全と終末期医療……弓野大 詳細
TOPICS
【細胞生物学】
動物体表模様のパターン形成メカニズム……宮澤清太・近藤滋 
【消化器内科学】
小腸疾患:最後のフロンティア──新しい内視鏡の果たした役割と今後の展望……山本博徳 
【免疫学】
芳香族炭化水素受容体AHRシグナルを介する自然免疫インターフェロン経路の新たな制御機構……山田大翔・岡晃教 
連載
【グローバル感染症最前線――NTDsの先へ】
21.気候変動とマラリア:流行予測をめざして……皆川昇・他 
【性差医学・医療の進歩と臨床展開】
7.臨床検査にみられる性差とエイジング……大櫛陽一 
速報
嚥下補助剤がオランザピン口腔内崩壊錠の崩壊に及ぼす影響 汎用とろみ調整食品と服薬ゼリーを例にして……富田隆・他
フォーラム
【ゲノム医療時代の遺伝子関連検査の現状と展望】
7.ゲノム医療時代の倫理的課題……福嶋義光 
【パリから見えるこの世界】
54.植物という存在,あるいは観るということ……矢倉英隆 
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超高齢社会における心不全診療のあり方
260巻10号 2017年3月11日
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