医歯薬出版のページサイトマップ
医学のあゆみTOP最新号通常号第1土曜特集号第5土曜特集号バックナンバー年間定期購読
ホーム雑誌一覧医学のあゆみ > 通常号
257巻7号 2016年5月14日
血栓塞栓症UPDATE
はじめに
AYUMI 血栓塞栓症UPDATE はじめに 北島勲
  21世紀初頭に新規経口抗凝固薬(novel/new oral anticoagulants:NOACs)が開発され,血栓塞栓症治療は新しいステージに移行した.2011年から毎年NOACsがひとつずつ登場し,2014年にはワルファリンと4つのNOACsが経口抗凝固薬として選択できるようになった.最近のこの大きな動きは,医療界でもっとも注目されるトピックスであろう.このNOACsはもはや“新規”ではなくなり,2015年International Society on Thrombosis and Haemostasis(ISTH) Congressで,その薬理作用からdirect oral anticoagulants(DOACs)と呼称することが提唱されている.そこで本誌では,DOACsとして取り扱うようにした.ビタミンK関連凝固因子をすべて抑制するワルファリンとは異なり,DOACsは選択的に第X因子やトロンビンを直接阻害する点や,1日の血中薬物濃度が大きく変化する点について血液凝固学の視点からその特徴的薬理作用の意義を再確認しておくことが重要と思われる.同時に,血液凝固基礎研究者はDOACsの臨床現場の動向(診療ガイドラインを含む)をキャッチアップして相互に理解することがますます必要になってきたと思われる.そこで本特集では,血栓塞栓症の基礎と臨床両者に対して注目されているトピックスを中心に取りあげたい.まず,動脈血栓形成と静脈血栓形成のメカニズムの異同について病理学的視点からレビューをお願いする.基礎領域ではわが国で発見され,世界に発信された血栓症発症メカニズムに関する2つの新知見(血小板活性化受容体CLEC-2,アンチトロンビン抵抗性)を紹介していただく.臨床領域では増加を続ける静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism:VTE)について,わが国に多いプロテインS欠乏症の調査結果と整備されたVTEガイドラインを取りあげていただく.また,DOACs登場による心房細動薬物治療の最新の動向と,選択枝が増えた抗凝固薬を実臨床ではどのように利用していけばよいのか,DOACs登場による“明”と“暗”を整理していただく.最後に,血栓症とは生体にどのような影響をもたらすのか.血栓症発症機序を炎症-免疫系の連鎖として細胞間クロストークという新しい切り口で,今後の展望を論じていただく構成にした.各領域のエキスパートの方々に執筆いただき,“血栓塞栓症”がめざましい勢いで進歩を続けている現状を理解していただければ幸いである.
目 次
血栓形成の病理学的機序……山下篤・浅田祐士郎 詳細
あらたな血小板活性化受容体CLEC-2の血栓止血における多彩な役割……築地長治・井上克枝 詳細
あらたな遺伝性血栓症:アンチトロンビンレジスタンス……村田萌・小嶋哲人 詳細
静脈血栓塞栓症の先天性要因の人種差……津田博子 詳細
VTEガイドラインupdate 2016……荻原義人・山田典一 詳細
心原性塞栓症のリスク評価と予防:ガイドラインにみる日本の特徴……井上博 詳細
抗凝固薬の選択の自由と問題点……鈴木信也・山下武志 詳細
血栓塞栓症cutting-edge──止血系のブースター:DAMPs・PAMPs……丸山征郎 詳細
TOPICS
【解剖学】
生きた動物生体内臓器の機能形態像を探る――あらたな生体内凍結技法の開発……大野伸一 
【神経内科学】
体内時計の中枢を制御するオーファンGPCRの同定……土居雅夫・岡村均 
【整形外科学】
閉経後骨粗鬆症を発症させる因子……宮本健史 
連載
【医学教育の現在――現状と課題】
13.医学教育における評価……大西弘高 
フォーラム
【パリから見えるこの世界】
44.外国語との付き合い,あるいはなぜ外国語を学ぶのか?……矢倉英隆 
【外国人にやさしい医療――言葉の壁をこえて】
3.外国籍住民に対する地域での取組み……岩本弥生 
週刊「医学のあゆみ」のご注文
血栓塞栓症UPDATE
257巻7号 2016年5月14日
週刊(B5判,70頁)
定価 1,188円(本体 1,100円+税8%)
注文コード:925707
雑誌コード:20472-5/14
買い物カゴへ追加
買い物カゴを見る
お問い合わせ 会社案内 About us リンクについて オンラインショップの返品について
当サイトはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください.
Copyright (C) 2017 Ishiyaku Pub,Inc.