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249巻2号 2014年4月12日
IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)Update
はじめに
AYUMI IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)Update はじめに 真口宏介
  膵管内乳頭粘液性腫瘍(intraductal papillary mucinous neoplasm:IPMN)は通常型膵癌(以下,膵癌)と同様に膵管上皮から発生するが,膵管内腔に増殖・進展しやすく,粘液の産生・貯留によって膵管拡張を呈する.また,病理組織学的には腺癌のほか腺腫があり,癌であっても膵癌とは異なる進展・浸潤様式を示し,予後良好例が多い.このため手術適応例と経過観察可能例が存在し,治療指針が重要となる.また,近年の画像診断の進歩と普及により,膵嚢胞として発見され,日常診療で比較的よく遭遇する病態に位置している.
 本腫瘍の起源は,1982年に大橋らが報告した“粘液産生膵癌”にはじまり,わが国において研究が進み,さまざま疾患名に変更されながら世界的に広がっていった.本誌『医学のあゆみ』でも2005年の214巻4号にて“新しい膵腫瘍の概念:IPMT”として紹介している.わが国ではIPM-T(tumor)を主張していたが,欧米ではIPM-N(neoplasm)と表現されるに至り,現在ではIPMNに統一されている.
 この8年の間に本腫瘍に関して世界的に大きな動きがあった.
 まず,2006年に「IPMN国際診療ガイドライン」が作成され,診断および治療戦略について一定の方向性が世界的に示された.本腫瘍は主膵管型と分枝型に大別され,主膵管型は悪性度が高く手術適応であるのに対し,分枝型は悪性度が低く手術適応例と経過観察可能例があり,拡張分枝径が手術適応決定因子のひとつとして取りあげられた.
 その後,2012年に改定版が出され,主膵管型をより多く拾いあげるように,分枝型の手術適応については控えめにするように基準および治療指針が変更されている.
 一方,経過観察例が多い分枝型には,IPMNとは別の部位に膵癌が併存する頻度が少なくないことが判明し,膵癌のハイリスクグループとして取り扱う必要性が出てきた.
 本特集では,これらの変遷と現状でのIPMNに対する治療方針,経過観察に際しての留意点について解説をいただいている.この機会に本疾患を理解し,実臨床に役立てていただくことを期待する.
目 次
IPMN国際診療ガイドライン――初版から改訂版への進化……田中雅夫 詳細
IPMNの病理 Update……福嶋敬宜 詳細
IPMNの手術適応……清水泰博 詳細
分枝型IPMNの経過観察成績……高橋邦幸・他 詳細
IPMNに併存する通常型膵癌の問題……丹野誠志・他 詳細
IPMNの経過観察法……真口宏介 詳細
TOPICS
【生化学・分子生物学】
心筋梗塞進展における小胞体とミトコンドリアのクロストーク……新谷香 
【脳神経外科学】
先天性水頭症の遺伝子診断……山崎麻美 
【神経精神医学】
思春期のストレスはエピジェネティックに神経機能を抑制し,うつ病の一因となる……鍋島俊隆・丹羽美苗 
【環境衛生】
ビスフェノールAによる卵形成への影響……吉永淳 
連載
【エコヘルスという視点】
2.エコヘルスをめぐる世界の動向……MALLEE,Hein 
フォーラム
【シリーズ対談 “教養”としての研究留学】
Vol.8……山本雄士・島岡要 立ち読み  
【パリから見えるこの世界】
27.生命か自由か、あるいは尊厳ある生の終わり方……矢倉英隆 
【ゲノム人類学の最先端】
4.集団ゲノム学の方法論@――集団史を推定する……木村亮介 
IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)Update
249巻2号 2014年4月12日
週刊(B5判,70頁)
発行時参考価格 1,000円
注文コード:924902
雑誌コード:20472-4/12
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