2020/05/04
4月28日(火)および5月4日(月・祝),杉田龍士郎氏(テキサス大)の主催により,
Lone Stars Dental Instituteによるプロジェクトの一環としてWeb会議サービスのZoomを活用した標記ウェビナーが開催され,延べ約900名の歯科医療従事者が視聴した.
本ウェビナーではプラークコントロールに関する臨床的疑問に対して,杉田氏が古典文献と最新文献を根拠に回答.第一夜では,歯周病の主病因が細菌性プラークであること(Loe, 1965),歯周炎の重症度は宿主抵抗性に大きく左右されること(Loe, 1986/Anerud,Loeら, 1979)について,第二夜では,歯周病の最新の病因論であるキーストーン病原体仮説に言及した後,歯肉の健康を保つためのブラッシングの頻度(Lang, 1973/De Freitas, 2016)やデンタルフロスの有効性(Graves, 1989/Schiff, 2006)などについて,根拠論文の実験系とその解釈も含めて解説した.
本企画は今後も歯周治療に関するテーマを取り上げてシリーズ化される予定.また,配信を終えた回は杉田氏のYouTubeチャンネル(
スギタ歯周・補綴研究会)にて振り返り視聴が可能である.