従来型補綴修復から歯を守る次世代補綴修復へ
内容紹介
●従来型の補綴修復にまつわる二次齲蝕,脱離・歯根破折をはじめとする問題点を生物学的視点で徹底的に検証し,次世代補綴修復の鍵を握る「発症予防」と「再発予防」を具体的かつ明快に展開した,臨床歯科医のための待望の書!
●“次世代補綴修復の理論と実際編”では,細菌の侵入をブロックし,咬合力に負けない接着安定性,歯質強度の維持などの獲得のために何を重視しすればよいかを詳述.
●“補綴修復治療の実際編”では,補綴修復のベースになる形成,二次齲蝕予防のための接着,覆髄,支台築造,審美障害の回復などのテクニックを,独自の治療用フローチャートに基づいてビジュアルに展開.
●補綴修復イノベーションによって,トラブルを極力排除した「10年保証の補綴修復」を!
新しい補綴修復治療のコンセプト
@ 口腔内のリスクを診断する
A リスクを低減する治療を行う
B 細菌の侵入に対する防御機構として働く歯髄を可及的に保存する
C 根管治療においては,機械的な歯質の削除を最小限にとどめる
D 不必強な支台築造は行わない
E 支台築造を行うときは,歯質に酷似した弾性率を有する材料を用いる
F 補綴修復材料も歯質に近似した弾性率を有するものを用いる
G 悪条件下にある象牙質に対する接着を確実にするための歯面処理を行う
H 補綴修復物のマージン部を強固に接着する
I 万一封鎖が破れたときのために歯質の強化を図る
目次
第2章 次世代補綴修復に向けての「検証」と「提言」
第3章 次世代補綴修復の理論と実際
第4章 補綴修復治療の実際
第5章 接着を成功させるための基本知識
第6章 次世代補綴修復治療Q&A
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
柏田聰明【かしわだとしあき】
1963年 東京医科歯科大学歯学部卒業
1969年 東北大学歯学部(冠橋義歯学講座)助手
1976年 東北大学歯学部講師
1978年 東京都新宿区にて開業
1980年 東北大学にて学位取得(歯学博士)
1983年〜 岡山大学歯学部非常勤講師
2001年〜 東京医科歯科大学歯学部臨床教授
加藤正治【かとうしょうじ】
1990年 東北大学歯学部卒業
1990年 東京都新宿区恵愛歯科勤務(院長:柏田聰明)
(〜98年)
1991年 鶴見大学歯学部歯科理工学専攻
1997年 学位取得(歯学博士)
1998年 鶴見大学歯学部非常勤講師
1998年 港区高輪にて高輪歯科開業
森田 誠【もりたまこと】
1995年 東北大学歯学部卒業
1995年 宮城県仙台市かねひら歯科クリニック勤務
1997年 東京都新宿区恵愛歯科勤務(院長:柏田聰明)
(〜05年)
1998年 鶴見大学歯学部歯科補綴学第二講座にて研究,
学位取得(歯学博士)(〜05年)
2005年 山手通り歯科開設