2026/09/28
9月27日,第27回歯内療法症例検討会が東京科学大学湯島キャンパスD棟4階歯学部特別講堂(東京都文京区)で開催された.主宰は吉岡隆知氏(東京都).
午前の部では,「上顎小臼歯」をテーマに講演が行われた(司会:吉岡隆知氏・東京都).「解剖」を末吉峻幸氏(科学大),「非外科」を牧圭一郎氏(科学大),「外科」を齋藤彩氏(昭和医大),「難症例」を大島理紗氏(科学大)が担当し,それぞれの立場から解説した.
午後の部では4題の症例発表が行われた.各演題とも発表後に3名のパネリストに加え,会場およびリモート参加者を交えたディスカッションが実施された.
症例①では,望月綜太氏(東京都)が「穿孔・歯頚部外部吸収への対応」を発表した.根管内からのアプローチでMTAが硬化しなかった要因や,穿孔部および吸収部の修復方法の選択について議論が行われた.
症例②では,辻上陽平氏(昭和医大)が「陥入歯に対して逆根管治療を行った1症例」を報告した.歯根端切除術と意図的再植術の選択,複雑な根管形態への対応,陥入歯と根面溝との関連,CT画像の活用法などが討議された.
症例③では,菅野貴文氏(北海道)が「カリエスがないのにエンド病変を有する症例 ~エンドペリオ病変への対応~」を発表した.診査・診断の進め方や治療方針,力のコントロール,予知性について意見が交わされた.
症例④では,野間俊宏氏(福岡県)が「歯根端切除術後の再発に対し,非外科的根管治療で対応した症例」を発表した.感制御を目的とした治療戦略,イスムス切削の判断基準,根尖性歯周炎の治癒評価および根管充填のタイミングなどについて活発な議論が展開された.