2026/09/20
9月18日(金)~20日(日),東京国際フォーラム(東京都千代田区)にて標記大会が「国民から信頼される口腔インプラント治療」をテーマに,「健康寿命延伸に果たすインプラントの役割」をサブテーマに開催された(大会長:萩原芳幸氏・日大).
シンポジウム1『GBRの基礎と臨床指針』(座長:佐藤大輔氏・昭和医大,山田将博氏・東北大)では,まず熱田 生氏(九大)が「GBRの生物学的基盤―骨再生を支える細胞・血流・治癒環境―」と題し,骨造成が求められる臨床環境や骨の再生に必要な4要素を整理し,骨の再生においては血流の確保が最重要因子であることを指摘.GBRを“治癒環境設計学”として捉え,骨吸収の原因に応じた再生環境を整えることが重要とした.
竹下賢仁氏(日歯大新潟病院)は「低侵襲GBRの適応と実際」と題し,昨今ではGBR法の適用に際し欠損形態と治療目的により材料と術式が選択されるようになってきた点に触れ,顆粒状ならびに形態保持型の骨補填材を用いた低侵襲な骨造成アプローチの可能性について,臨床例やその病理組織学的評価をもとに示した.
田中秀樹氏(九州インプラント研究会)は「GBRの過去・現在・未来―骨造成のパラダイムシフトを考える―」と題し,吸収性膜を用いた骨造成ケースや抜歯即時埋入ケースなど自身の多彩な臨床例を通じてGBR法の術式の変遷を振り返り,近年は外科的侵襲と患者負担を最小限にしながら,長期的に安定した組織環境を獲得する方向へとコンセプトが変化しているとした.
施設セッション20「審美インプラント治療における補綴主導型軟組織マネジメント」(座長:前田大輔氏・北海道形成歯科研究会)では,菅田真吾氏(北海道形成歯科研究会)が審美領域へのインプラント治療での軟組織増生における予知性と再現性を得るための手法として,IOSを用いた補綴主導型軟組織マネジメントのアプローチについて臨床例を通じて考察した.