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第39回日本顎関節学会総会・学術大会 開催される
7月11日(土)~12日(日),標記学会がJA長野県ビル(長野市)にて「顎関節のすゝめ~Re-skilling~顎関節を学び直す! 顎関節のスキルを伸ばす!」をテーマに開催された(大会長:栗田 浩氏・信州大).

シンポジウム1「開業医にて歯科衛生士と行う顎関節症のリスク因子への対応」では4名の演者が登壇.
まず和気 創氏(神奈川県)より「リスク因子の把握と指導の基本」のテーマで,顎関節治療におけるリスク因子(特に行動因子)の指導と管理について病因論の変遷とともに現状を整理.リスク因子の把握と指導の基本について確認した.
永田和裕氏(NDc代表)は「夜間・日中・咀嚼時の力をどのように評価コントロールするか?」のテーマで睡眠時・覚醒時・咀嚼時の過剰な力をコントロールする意義,力の評価の問題点,ウエアラブル筋電計を用いた力の評価,臨床的対処法について解説.定量的な評価とフェーズに応じた適切なコントロールをする個別化医療の実現と患者への視覚的フィードバックの重要性を示した.
日高玲奈氏(科学大)は「歯科衛生士が行うリスク因子管理」のテーマで顎関節症治療に歯科衛生士がかかわる意義,歯科衛生士が実践するリスク因子管理について整理.歯科衛生士が主体的に関与するリスク因子管理の意義と開業医におけるチーム医療の実践について症例も含めて具体的に解説した.
最後に佐藤文明氏(東京都)が「歯科医師と歯科衛生士で行うリスク因子への対応の実際」のテーマで顎関節治療のリスク因子の考え方,リスク因子の評価法,歯科衛生士と行うチーム医療の考え方についてまとめの講演を行い,歯科医師が実際に顎関節症の患者に対するリスク因子について歯科衛生士とともにどのように対応するのか,その方法論を示した.
シンポジウム3「顎関節を語る;若き探究者たちの視点」では4名の演者が登壇した.
石山裕之氏(科学大)は「顎関節の初期治療における評価とマネジメントの実際」のテーマで,臨床診査で評価すべき視点,初診時に何を判断するか,治療の到達目標,再評価時に確認する視点等について丁寧に解説.顎関節症の初期対応において臨床現場で生じる「どこまで介入すべきか」「何を優先すべきか」といった疑問に対する実践的な判断のポイントを整理した.
和気 創氏(神奈川県)は「顎関節,咀嚼筋を含めた小児の口腔機能発達の評価と治療」のテーマで,歯科開業医における顎関節や咀嚼筋を含めた口腔機能評価とその対応について,実際の症例を通して検討.口腔機能発達不全症の診察における顎関節や咀嚼筋の積極的評価による潜在的な顎関節症を早期検出しうる可能性を示唆した.  
生田目大介氏(徳島大)は「レセルピン誘発線維筋痛症様口腔顔面痛おける三叉神経節神経-グリア相互作用とケモカインシグナルの関与」のテーマで登壇.線維筋痛症の病態・現在の治療法など基礎知識を解説したうえで,線維筋痛症の新たな痛み制御の可能性として,口腔顔面領域の侵害受容入力の中継部位である三叉神経節内のケモカインシグナルおよびサテライトグリア細胞活性化の関与について検討した自身の研究について丁寧に解説した.
北 大樹氏(広島大)は「変形性顎関節症の病態解明に向けて:関節円板前方転位ラットを用いた網羅的遺伝子解析」のテーマで,変形性顎関節症の大半に関節円板の転位が存在することに着目して病態解明と新規治療法の確立を目指す自身の研究について報告.研究で明らかになった変形性顎関節症の主要な症状である下顎頭変形,慢性炎症,および疼痛症状に関与する可能性がある遺伝子群について解説したうえで、基礎から臨床への還元に向けた今後の展望についても示した.

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