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日本補綴歯科学会第135回学術大会 開催される
 6月19日(金)〜21日(日),ウインクあいち(愛知県名古屋市)にて標記大会が「補綴の力 ―知と技術の継承と創造する未来―」をテーマに開催された(大会長:武部 純氏・愛学大).
 シンポジウム1「保険収載された磁性アタッチメントの現在地と未来への展望」は,日本磁気歯科学会との共催で行われた.2021年9月にC2区分として保険収載された磁性アタッチメントは,2026年で収載5周年を迎える.永田和裕氏(関越支部)は,高齢化に伴う全身状態の変化への対応や支台歯喪失時の可逆的対応が現在の選択意義であるとし,日本磁気歯科学会が実施する多施設長期予後調査(2025年度までに161症例・302支台)の結果を報告した.高橋正敏氏(北海道医療大)は磁石構造体の磁気回路の仕組みとキーパーとの位置関係が維持力に及ぼす影響を解説し,ニッケルフリー歯科用磁性アタッチメントの開発動向を紹介した.石田雄一氏(徳島大)は,厚さ約1mmの超薄型磁性アタッチメント「Magteeth」とCAD/CAM技術を組み合わせたMagnetic Removable Bridge(MRB)という新たな補綴装置の可能性を示した.
 シンポジウム2「CAD/CAMブリッジの現状と展望」(医療問題検討委員会)では,令和8年度診療報酬改定においてCAD/CAM法による臼歯部ブリッジが保険収載されたことをふまえ,まず新谷明一氏(日歯大)が「コンポジットレジンを用いた3ユニットCAD/CAMブリッジの機械的性質要件に関する基本的な考え方」について材料学的観点から解説.その後,グラスファイバー内包型ハイブリッド型コンポジットレジンを用いたブリッジの臨床実績(末瀬一彦氏・関西支部),ハイブリッドレジンブロックによるCAD/CAMブリッジの臨床的有効性(疋田一洋氏・北医療大),二層構造を有するCAD/CAMブリッジの臨床的意義(小川匠氏・鶴見大)が紹介され,総合討論では今後の適応拡大に向けた課題と展望が議論された.

 シンポジウム9「保険収載!3次元プリント有床義歯を知る」では,2025年12月に期中収載された3次元プリント有床義歯が取り上げられた.デジタルデンチャーが特別な技術から日常臨床の選択肢へと転換した意義を踏まえ,収載の経緯と制度的位置づけ(小島規永氏・愛院大),3次元プリント有床義歯の臨床評価や保険収載に向けて行われた他施設臨床研究の結果を踏まえた臨床的エビデンス(新保秀仁氏・鶴見大),従来法と異なる印象・咬合採得・試適の臨床ステップ(岩城麻衣子氏・科学大),設計・造形・修理・メインテナンスにわたる技工作業の実際と留意点(竜正大氏・東歯大)が多角的に解説された.保険収載を機にデジタルデンチャーの普及が本格化することへの期待からか,会場は立ち見が出るほどの盛況となった.

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