2026/01/27
1月25日(日),標記学術大会が東京科学大学湯島キャンパス D 棟 4 階歯学部特別講堂(東京都文京区)にて,「内部吸収・外部吸収 ~基礎から臨床での対応まで~」をテーマに開催された(大会長:八幡祥生氏・科学大).
テーマ講演①では「歯周組織の防御機構と修復機序について—健康な歯と歯周組織はどのようにして維持されていくのか?—」と題し,橋本貞充氏(東歯大)が「健常な歯周組織と歯との関係とは何か?」「若年者から高齢者への加齢変化によって正常像はどのように変遷していくのか?」を軸として,辺縁性あるいは根尖性の歯周炎後の治癒形態や,歯根の吸収とその治癒像など基礎的メカニズムについて詳細な図解を用いて解説.
続いてテーマ講演②では「歯根吸収 - 現在の分類と今後の展望 -」と題し村野浩気氏(神奈川歯大)が登壇.ヨーロッパ歯内療法学会が2023年に発表した歯根吸収の分類を解説しながら,歯根吸収の歴史的な変遷や解明されているメカニズムについて文献等を元に整理.より臨床に即した考え方を示した.
テーマ講演③では「歯頚部外部吸収 その特徴から考える原因と治療方針」と題し野間俊宏氏(福岡県)が登壇.歯頚部外部吸収(ECR)の特徴,発症要因,進行過程,治療方針について過去の報告やガイドライン,病理組織切片を含めた自験例等をもとに考察.痛みがない場合に経過観察を考慮することや早期での対応の重要性を指摘した.
テーマ講演②③それぞれについて講演後に橋本氏が基礎的視座からコメント,ディスカッションが展開された.
午後には一般口演 5 題に加え,大森智史氏(科学大)による昨年度一般口演の受賞講演「複数の原因に対処した上顎前歯 3 歯に対する外科的歯内治療」など,多彩な症例報告をもとに活発な議論が行われた。