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オーラルマネジメントサミット2026: The Final 開催される
 1月18日(日),難波御堂筋ホール(大阪市中央区)にて「Well-beingをCREATEするオーラルマネジメントしまへんか?」をテーマに標記イベントが開催され,約100名が参加した(主催:関西・東海・東京オーラルマネジメント研究会).
 始めに今回の大会長である岸本裕充氏(兵庫医科大学)より,歯科医師が行うオーラルマネジメント=口腔健康管理は歯科衛生士が行う口腔衛生管理,その他関係職種や患者・家族の行う口腔ケアとは区分された概念であることを整理し,なかでも「教育(Education)」と「評価(Assessment)」が食べられる口腔をCREATEしていくために重要であるとした.
大会長の岸本氏
 特別講演では細田正則氏(京都府・医師)が「医科からのオーラルマネジメント~予防時代における医科歯科連携の最前線~」と題し登壇.歯科受診が必要な(かつ受診歴のない)人には医科のほうが接する機会が多いとして,学校健診,内科検診,運動器検診などを窓口とする予防に向けた医科歯科連携の必要性などを考察した.
 続くシンポジウム「各フェーズにおけるWell-beingを目指したオーラルマネジメント」〔座長:弘中祥司氏(昭和医科大学)〕では,急性期・回復期・終末期といったフェーズにおけるマネジメントの事例を紹介.急性期では岸本氏が術後肺炎予防の観点から口腔清掃の留意点やプレハビリテーション(手術後の機能低下を見据えた事前介入)の必要性について,関谷秀樹氏(東邦大学)は手術・化学療法への対応の観点から重要になるスクリーニング→アセスメントを経た早期介入の流れについて考察を進めた.回復期では金森大輔氏(藤田医科大学)が,Well-being達成のためにはEBMだけでは不足で,患者の靱性の目標・ゴールを把握したNBM(narrative based medicine)が重要になると言及,終末期を担当した大野友久氏(陵北病院)は「終末期はいきなりなるものではなく,そこに至る経緯がある」との視点から,食形態や姿勢調整,機能管理により良好な食習慣の維持を図る必要性を訴えた.
 シンポジウム「四身一体オーラルマネジメントの取組」〔座長:大野友久氏〕では,栄養・運動・口腔というオーラルマネジメントの3要素に加えて,障害児・者の管理を含めた“四身一体”の取り組みの実例を紹介した.栄養の立場からは貴島真佐子氏(わかくさ竜間リハビリテーション病院)がGLIM分類を共通言語とした連携介入・循環プロセスについて解説し,運動については糸田昌隆氏(大阪歯科大学)が,運動療法の基本と「食形態を変えるだけでも運動強度を高められる」といった,日常生活動作もオーラルマネジメントに直結することを示唆した.続く松尾浩一郎氏(東京科学大学)は「咀嚼機能を整えても栄養状態は必ずしも改善しない」として,食習慣行動を変容させるために自身が推進する「カムカム健康プログラム」の実情を紹介した.最後に大岡貴史氏(明海大学)が障害児・者へのオーラルマネジメントについて実際の医療的ケア児の状態・管理の例を提示しつつ,「在宅/通院といった治療場所,専門医の診療が必要か否かなどの診断,セレクションしつつ患者・家族に寄り添うことが大切ではないか」と提言した.

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