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関東甲信越歯科医療管理学会2025年度総会・第31回学術大会開催される
 10/19(日),ビジョンセンター東京駅前(東京都八重洲)にて,標記総会・学術大会(大会長:佐藤正俊氏/関東甲信越歯科医療管理学会理事)が,「歯科医療の明日そして未来(存続・継承)」をテーマに開催された〔10/25(土)~11/22(土)オンデマンド配信〕.
 なお,2026年開催予定の第67回日本歯科医療管理学会学術大会のプレ大会としての開催のため,講演1のみ実開催とし,ほかはオンデマンド配信となる.
 講演1では「歯科医療関係者の養成と今後の展望について」をテーマに小椋正之氏(日本大学松戸歯学部歯科医療管理学講座教授)が登壇.2010年以降,わが国の人口は減少しつづけており,2040年には団塊の世代のジュニアすべてが65歳以上になると予測されている.それまでに健康寿命を75歳以上にすることを目標に掲げていること,また,労働力不足が深刻化しており,より資質の高い若年層の争奪戦は歯科界だけにとどまらない現状をデータを用いてわかりやすく報告.シームレスな歯科医師養成の取り組みの一環として,共用試験(CBT,OSCE)の公的化,歯科医師国家試験のXXタイプの廃止(第119回より実施)や情報倫理・データ保存,病院歯科の内容の充実化等を説明.また,日本歯科専門医機構専門医についてもあらためて詳細な説明がなされた.あわせて,近年の歯科衛生士および歯科技工士の資格保有者と従事者数の変遷も示され,いずれにしても国民全員が安心して歯科医療を受けられるような歯科医療従事者の十分な確保は喫緊の課題であることを提言した.
小椋正之氏
 以下,オンデマンド配信となる講演2では「歯科ヒヤリ・ハット事例収集等事業について」をテーマに木村安沙氏(公益社団法人日本医療機能評価機構医療事故防止事業部課長代理)が,講演3では「航空業界から学ぶ医療のヒューマンエラー対策」をテーマに進 俊則氏(公益社団法人日本航空機操縦士協会会長)が登壇.
 Try and Error(症例検討会)として,講演4では「歯科医業の温故知新~大先生と若先生の世代間ギャップとその課題~」をテーマに大金 覚氏(帝京大学医学部口腔外科科長・准教授)が登壇.
 講演5では「歯科保健医療における歯科衛生士の需給に関する一考察-ベテラン歯科衛生士と若手歯科衛生士の職業意識-」をテーマに合場千佳子氏(日本歯科大学東京短期大学特任教授)・小西富代氏(東京科学大学病院歯科・歯系診療部門歯科衛生士)が登壇.
 講演6では「日常臨床からみたパーシャルデンチャーの設計と情報共有について」をテーマに小島 大氏(株式会社杏友会神奈川支社義歯グループテクニカルリーダー)が登壇.
 ほか一般口演5題が組まれ,「100歳時代をどう生きるか」をテーマに議論を重ねてきた近年の具体的な方策を発信する2026年開催予定の本部第67回大会に向けてのキックオフ学術大会となった.

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