Ishiyaku Dent Web

歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士のポータルサイト

VIVO 2ND CONGRESS 開催される
 8月24日(日),昭和医科大学 上條記念館 上條ホール(東京都品川区)にて標記イベントが「ブラックトライアングル――再構築される美の輪郭」をテーマに開催された(主催:Deltan株式会社).
 セッション.1 歯周形成外科では,尾野 誠氏(京都府)が「乳頭再建を意識した外科的戦略」と題し,歯冠乳頭の存在に影響する因子として,コンタクトポイントの位置,歯根の開き,歯冠形態について文献的に検討.臨床例を通じて歯周外科的に歯冠乳頭の維持・再建を図るうえでのポイントを述べた.
 続いて山口佑亮氏(岐阜県)が「補綴審美における歯周外科的介入の適応と判断基準」と題し,ブラックトライアングルが生じる原因を考察したうえで,歯周外科的アプローチの可能性と限界,将来的な変化を見越した補綴設計に配慮する必要性を示した.
 その後,尾野氏が自身の考案したトンネルテクニックにダブルスーチャーテクニックを応用してブラックトライアングル閉鎖に対応するライブデモンストレーションを行った.
 セッション.2 ダイレクトレストレーションでは,柿内裕輔氏(宮城県)が「Minimal & Additive:無切削修復の挑戦」と題し,エナメル接着の最新エビデンスやインジェクションテクニックを応用した前歯部コンポジットレジン充填の要点について整理した.
 河阪幸宏氏(東北大)は「削らないダイレクト:Ultimate Additive Solutions」と題し,コンポジットレジン修復でブラックトライアングルを解決するに際し,スマイルデザインと材料選択,ラインアングルのコントロールが重要になると指摘.
 さらに河阪氏が歯科用マトリックスバンドを用いたコンポジットレジン充填によるブラックトライアングル閉鎖のライブデモを行った.
 セッション.3 インダイレクトレストレーションでは,吉木雄一朗氏(愛知県)が「機能と審美の両立の為のラミネートべニア修復」と題し,ブラックトライアングル閉鎖にラミネートべニアを用いる際の診断ポイントや包括的アプローチについて考察.
 さらにライブデモとして,柿内氏が4前歯へのダイレクトモックアップ作製およびインジェクションテクニックを実践した後,吉木氏が自身の着想による,ラインアングルにもグルーブを加えるラミネートべニア形成を披露した.
 都築優治氏(ray dental labor)は「臨床形態学を応用した審美補綴」と題し,ブラックトライアングル閉鎖やジンジバルフレームワーク構築におけるラボサイドからのアプローチとしての前歯部歯冠形態の考え方に言及した.

■他のニュース記事をさがす

日付から記事をさがす
<2025年8月>
272829303112
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31123456
キーワードから記事をさがす

人気の歯科書籍(キーワード別)

歯科雑誌 最新号