2025/07/14
7月13日(日),帝国ホテル(東京都千代田区)にて,Blue Radical FORUM 2025が開催された(主催:Luke株式会社/代表・菅野太郎氏).
地上波報道番組等で紹介されるなど注目の歯周病治療機器「ブルーラジカルP-01・ペリミル」導入施設を対象とした本フォーラムは,開発に携わった企業,導入歯科医院,販売代理店への「感謝」を目的として,約800名の参加者のもと盛大な開催となった.
菅野氏は開会に際し,「歯を磨かずにいられない人をつくる」が本製品開発のコンセプトであるとし,7つの歯科医院からの報告にてプログラムが進行した.
弘岡秀明氏(東京都)は,スカンジナビアンアプローチの変遷を踏まえた,本機器の開発の経緯を紹介.本機器の登場は,まさに「非外科の逆襲」であると強調した.
築山鉄平氏(福岡県)は,歯周病専門医の立場より,外科と非外科の境界領域,すなわち歯周基本治療後5mm前後のポケットを有する歯が適応であるとし,長期経過の蓄積による検証が必要と述べた.
郭 玄氏(神奈川県)は,本機器使用上の注意点について指摘するとともに,適応症拡大の可能性について言及.
大内 学氏(北海道)は,本機器が,患者の治療およびセルフケアへのモチベーション向上に大きく寄与することを強調するとともに,外科治療が困難なことが多い高齢患者への応用の可能性に言及した.
帆足公人氏(東京都)は,本機器を応用した423名・628歯の集計を報告.SPTのメニューの一つとしての応用が,最も効果的な導入であると報告.
阿部順一氏(埼玉県)は,担当歯科衛生士とともに登壇し,本機器の使用実感について,患者の声を交えつつ紹介した.
村川 昇氏(大阪府)は,本機器の応用にあたっての患者参加型のアプローチの重要性に触れ,説明から納得を導くカウンセリングの重要性を指摘した.
さらにFORUMの最後には,同社からの「重大発表」の一つとして,認定衛生士制度の創設が発表された.
また特別ゲストとして,JDA(日本歯科医学振興機構)代表・坂元彦太郎氏が紹介され,本機器のさらなる普及には歯科衛生士の存在が鍵となることから,同社では今後,歯科衛生士の可能性を最大化する環境づくりのために同氏とのコラボレーションを行うことが報告された.
閉会にあたり菅野氏は,今後の展開について言及し,導入歯科医院での臨床データの蓄積を進め,本機器の臨床効果について数値で実証していくステージにあることが共有された.