Ishiyaku Dent Web

歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士のポータルサイト

dhcoax 32th meeting開催される
 3月16日(日),神戸国際会館セミナーハウス(神戸市中央区)にて標記会が開催された.会の冒頭では,本会を立ち上げた谷垣裕美子氏(兵庫県尼崎市・オパールデンタルクリニック,prograce代表)から参加者への感謝を語るとともに,歯科衛生士へエールが送られた.
谷垣裕美子氏,黒木 愛氏(オパールデンタルクリニック)
 第1部では,山崎歯科クリニック(山口県下関市),竹北歯科・矯正歯科クリニック&Life(岡山県玉野市)の2医院から発表があった.
 山崎歯科クリニックの歯科衛生士・長田麗未氏は,「歯周病とインプラント周囲炎を伴った患者の一症例~DH3年目の奮闘記~」と題して,清掃性が悪いインプラント部位への対応や,インプラント歯周炎へのレーザーの活用について紹介した.
 歯科医師・山崎章弘氏は「歯周外科の可能性とその術式~歯周初期治療のその先に~」として,歯周外科について目的や分類,歯周外科治療後の治癒形態について解説した.「歯科医師の歯周外科治療の効果は,歯科衛生士が行う歯周初期治療があってこそのものだ.歯科衛生士の皆さんには,プライドをもって歯周外科治療を行ってほしい」と語った.

 竹北歯科・矯正歯科クリニック&Lifeの歯科衛生士・高岩果南氏は,「患者に寄り添う、包括的治療アプローチ~前歯部開咬を有する、重度歯周病患者の歯周治療を経験して~」と題して,来院が途絶えないように意識しながら対応した症例を紹介した.
 歯科医師・竹北益生氏は「骨格タイプ別リスクアプローチ~プロフェッショナルメインテナンスの流儀~」として,顔面形態の分類ごとにリスクが高い部位を指摘し,正常な咬合や付着歯肉,生体の適応力といった口腔内における「守備力」と,異常な咬合やプラークといった「攻撃力」のバランスを考えることが重要であるという見解を示した.

 第2部では,特別講演として佐竹田歯科医院(広島県東広島市)の佐竹田 久氏の講演が行われた.本会の顧問でもある佐竹田氏は「メインテナンスを深掘りする~見落としを減らし、診れることを増やす~」と題して,歯科衛生士の心得を含めて,エンド治療,外傷歯,ブラキシズム,睡眠歯科など幅広く解説した.豊富なスライドとともに講演を進め,学びをつづける歯科衛生士を激励した.
佐竹田 久氏(佐竹田歯科医院)
 第1部と第2部の間には質疑応答が行われた.講演の内容以外にも,歯科医師と歯科衛生士のコミュニケーション方法や患者さんへの対応などについて,歯科医師も交えた活発な意見交換が行われ,会場は多いに盛り上がった.

次回33th meetingは9月14日(日)に福岡にて開催予定.

■他のニュース記事をさがす

日付から記事をさがす
<2025年7月>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112
3456789
キーワードから記事をさがす

人気の歯科書籍(キーワード別)

歯科雑誌 最新号