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第23回日本睡眠歯科学会学術集会 開催される
 11月3日(日・祝),4日(月)の2日間,標記会が「エビデンスに基づく睡眠歯科医療をめざして」をテーマに徳島大学大塚講堂(徳島市)にて開催された(大会長:岩﨑智憲氏・徳島大).
 特別講演「いま何故Pediatric Sleep Healthについて議論が必要か?」は,千葉伸太郎氏(慈恵医大・耳鼻科)が日本の子どもの睡眠における課題と取り組みを整理.また,社会の理解が不十分な鼻呼吸障害による影響を解説した.子どもの睡眠と鼻呼吸に関しては,検査を行う専門家の少なさなどから放置されることも多く,早めのスクリーニングや適切な介入が望まれ,総合的な治療戦略をもった「睡眠科」創設への期待を述べた(座長:松尾 朗氏・東京医大).
 シンポジウム3「小児OSAへの理解を深める-顎顔面の成長発育を小児OSAに関わる各専門領域から考える-」では,最初に岩﨑氏が「A Perspective from a pediatric dentist」と題し,小児OSAのスクリーニングと予防,鼻閉をめぐる問題や研究成果を紹介し,見通しを述べた.次に池田このみ氏(厚木市立病院・耳鼻咽喉科)が「Craniofacial Growth and Pediatric Obstructive Sleep Apnea -Perspectives from Otolaryngologists-」と題し,耳鼻咽喉科医の立場からOSAの発症や小児OSAへの介入について考察を行った.竜立雄氏(福島県・RYU矯正歯科クリニック郡山プレミア)は「矯正歯科医の視点から From the Orthodontist’s Perspective」と題し,小児の矯正への注意点,実際の臨床の流れやプロトコルを紹介し,小児OSAへの効果についての考察も行った.最後に本会の国際講演も行ったAudrey Yoon氏(スタンフォード大)が「Airway Design for Better Breathing: Pediatric Case Report Insight」と題し,氏が現在考えているプロトコルや,実際の症例をもとに具体的な注意点などを解説した(座長:清水清恵氏・東京都・清水歯科クリニック,山本知由氏・あいち小児保健医療総合センター).
 企画ディスカッション「専門医が何でも答えます! 睡眠歯科の臨床質問1000本ノック!!」では,事前に受けた質問をもとに,宮地舞氏(東京都・DENTISTRY TOKYO SINCE 1925 MIYACHI SHIKA)が口腔内装置について,河内理咲氏(関西医科大・耳鼻咽喉科)がCPAPと耳鼻咽喉科手術について,有坂岳大氏(聖路加国際病院)が顎変形症と睡眠外科について,岩﨑氏が小児OSAについて,鈴木善貴氏(徳島大)が睡眠時ブラキシズムについて,それぞれ回答し,最後に会場からの質問も受け,解説を行った(オーガナイザー:奥野健太郎氏・大歯大).

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