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第83回 日本矯正歯科学会学術大会 開催される
 10月29日(火)~31日(木),標記会が「矯正歯科治療における形態と機能の調和を目指して」をテーマに開催され,約5470名の参加者を集めた(於:パシフィコ横浜,大会長:森山啓司氏/東京科学大).
開会式
大会長・森山啓司氏
 海外特別講演1「Evolution of Contemporary Orthodontic Treatment Options: A 59-year Personal Perspective」では,James A McNamara氏(米国ミシガン州開業)が登壇.顎顔面成長に焦点を当てた,氏のこれまでの矯正歯科臨床・研究の歩み,メンターとの出会い,矯正歯科技術体系の変遷等を紹介した.
 海外特別講演3 「Aligners: Past, Present, and Future」では,Greg J Huang氏(ワシントン大)が登壇.アライナー矯正の過去,現状について,RCT論文等からの考察や適応症例について解説し,アライナー装置の将来については,aiを利用した歯牙移動予測,ダイレクトプリンティングの可能性などに言及した.
 JOSフォーラムでは「新たな矯正歯科専門医制度の意義」と題し,今井 裕氏(日本歯科専門医機構)が登壇.今年標榜可能となった矯正歯科専門医のこれまでの経緯や,今後の歯科界の課題として生涯研修システムが必要となること,矯正歯科学会においては専門医の地域偏在が大きいという課題があること等を示した.
 教育講演では「ディープテックが拓く歯科医療の未来」をテーマに,江草 宏氏(東北大)が登壇.基礎研究によるディープテックは研究成果としてのみならず,資産として経済的にも将来性を秘めていることを示し,人生100年時代においては健康管理,再生医療や先制医療として社会還元し,役立てることが重要だとした.
 次回大会は,2025年9月29日~10月1日,札幌コンベンションセンター・札幌市産業振興センターにて開催される予定.

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