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第34回 歯科保健医療国際協力協議会総会・学術集会 開催される
 7月15日(月),ワイム御茶ノ水(東京都千代田区)にて,標記大会が「我ら,歯科医療社ができる国際協力」をテーマに行われた.
深井穫博氏(閉会挨拶より)
 特別講演「歯科医ができる国際医療援助」で登壇した久保田英朗氏(福岡県)は,NPO法人神奈川歯科大学南東アジア支援団の一員としてセブ市(フィリピン)の歯科医療活動に参加したことをきっかけに始まった口唇口蓋裂児の国際医療援助活動を振り返り,継続的な活動のために必要なものについて話した.
久保田英朗氏
 続いておこなわれたシンポジウムは,4名の演者がおのおの講演をしてから最後にまとめとして会場との質疑応答を含めた活発な議論がなされた.
 「パラオ共和国での医療活動の”これから”を考える」の演題で登壇した小川允知氏(福岡県)は,2019年にパラオ共和国における歯科医療活動を行うためのNGOパンジープロジェクトを設立した経験から,現地の人びととの関わりを通してみえてくる中長期的な支援のあり方を具体的に検討した.
 「ベトナムでの歯科保健活動-歯科衛生士は海をわたる-」の演題で登壇した有松ひとみ氏(大分県)は,ベトナム社会主義共和国において20年間,ストリートチルドレンや施設などの子どもたちを中心にした歯科ボランティア活動を展開してきた経験を振り返り,異文化の尊重を軸とした支援活動の大切さを語った.
 「歯科医療×公衆衛生」の演題で登壇した朱 薫子氏は,2021年からフランスのEHESP(公衆衛生学院)の修士課程に留学し,OECDのインターンシップでは年次報告書の執筆に携わった経験などを報告したうえで,これからOral Health を通じて健康格差解消や健康増進に寄与するための抱負を話した.
 「グローバルオーラルヘルスプロモーションにおいて日本のオーラルヘルスプロフェッショナルに求められるもの」の演題で登壇した小川祐司氏(新潟大学)は,UHC(ユニバーサルヘルスカバレッジ)達成のためにオーラルヘルスは不可欠であるとの世界的潮流があるなかで,日本の歯科医療人たちに何ができるかという視点で解説を行った.
小川允知氏
有松ひとみ氏
朱 薫子氏
小川祐司氏

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