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日本接着歯学会 2024年度 学術セミナー・専門医認定研修会 開催される
 6月2日(日),鶴見大学記念館第3講堂(横浜市鶴見区)にて標記会が「PEEK修復―いま,わかっていること」をテーマに開催された.
 二瓶智太郎氏(神歯大.同学会理事長)は「ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)ブロックの基礎物性と接着システムについて」と題し,2023年12月に保険導入された同ブロックの特徴として,破折せずにたわむ(低い曲げ弾性率),摩耗しにくい(高い耐摩耗性),吸水して劣化することがすくない(低い吸水性)をあげ,レジンセメントとの接着性の点では,表面処理としてサンドブラスト処理+プライマー処理が,レジンセメントの種類としてはMMA含有のセメントやプライマーの使用が効果的である可能性を示した.
 続いて新谷明一氏(日歯大)が登壇し,日本補綴歯科学会が改訂・公開した「保険診療における CAD/CAM 冠の診療指針 2024」の記載に則してPEEK冠材料の機能区分と適応症,レジンブロック製のCAD/CAM冠と比較した支台歯形成の特徴を整理.同様に冠装着時の接着プロトコルについても,サンドブラスト処理が必須となること,PEEKが光透過性をもたないことから乾燥後に専用プライマー塗布し光照射を行うことの有用性について,実験データも示しながら現時点の知見を明らかにした.

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