2024/02/09
2月4日（日），5日（月），エルガーラホール（福岡市中央区）にて標記イベントが「社会とつながる予防歯科のミライ」をテーマに開催された（大会長：今林大輔氏・福岡県，ファウンダー：宮本貴成氏・アメリカ，ディレクター：築山鉄平氏・福岡県）．
本イベントは2020年の初開催時より，予防歯科医療と社会とのつながりに関して視野を広げ，マインドセットの転換を促すことを趣旨としており，今回も多様なテーマ・社会レイヤーの切り口からプログラムが組まれた．
初日の「自治体とのオーラルヘルスへの取り組みセッション」では，武内和久氏（北九州市長）が「オーラルヘルス先進都市への挑戦」と題したビデオメッセージで同市の小児齲蝕罹患率ならびに就労世代の歯周病有病率改善に向けた取り組みなどを紹介．続いて安細敏弘氏（九歯大）が「行動科学の観点から見た予防歯科」と題して健康心理学に基づいた歯科疾患の予防と健康増進について解説．そのうえで築山氏，宮本氏も交えたディスカッションが行われた．
「FUKUOKA医科歯科連携セッション」では，前田泰孝氏（福岡県．医師）が「糖尿病治療と口腔衛生について」と題して歯周病と糖尿病血管合併症の関係などについてキーノートスピーチを行った後，関 善弘氏（福岡県），川浪大治氏（福大・医 教授），林田英一氏（福岡県．医師），押村憲昭氏（愛知県），松浦有夏氏（愛知県．歯科衛生士）らとともに，糖尿病治療における医科歯科連携の深化の可能性が議論された．
そのほか，会期を通じて「大賀薬局セッション」，「アクサ生命保険株式会社セッション」，「ルイヴィトンジャパンセッション」，「チームビルディングセッション」，「PHIP（Perio Health Institute Pacific-Rim）セッション」，「Dr. Michael McGuireおよびDr. E. Todd Scheyerによる基調講演」，「SHEES（PHIJの歯科衛生士分科会）セッション」，「PHIJクリニック発表セッション」，「ジェンダーを超えた女性活躍社会next styleセッション」が行われた．