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第66回秋季日本歯周病学会学術大会 開催される
 10月13日(金),14日(土),出島メッセ長崎(長崎市)にて標記大会が「グローカルな歯周治療」をテーマに開催された(大会長:吉村篤利氏・長大).
 倫理委員会企画講演「歯科医師・歯科医療に関わる法規の概要と特徴」では,大室俊三氏(御茶の水ひまわり法律事務所)が歯科医師,歯科衛生士に特有の法領域に関して,判例を通じて紹介した(座長:湯本浩通氏・徳大).
 シンポジウムⅡ「日本と世界の地域医療」では,田口円裕氏(東歯大)が「今後の地域歯科医療の方向性について―歯科医療政策の観点から―」と題し,高齢化による今後の歯科医療提供体制の変化に伴う,今後のかかりつけ歯科医に求められる役割や歯科医療機関の機能分化・連携のあり方を検討した.
 角 忠輝氏(長大)は「長崎大学歯学部離島医療・保健実習で学ぶ地域医療」と題し,同大歯学部臨床実習生が長崎県・五島列島で従事する離島診療実習の内容や現場での多職種連携について紹介した.
 野中(小宮)愛恵氏(元国際協力事業団(JICA)医療協力部)は「グローバルヘルスの観点からみた歯科診療を受診する際の現状および問題点」と題し,海外在留邦人や訪日外国人,長期在留外国人が歯科治療を受診する際の問題点等を指摘した(座長:永田康浩氏・長大).
 特別講演Ⅲ「咀嚼と行動栄養学:歯周病研究・歯周病予防への期待」では,佐々木 敏氏(東大医 名誉教授)が栄養疫学研究に従事してきた立場から口腔機能が栄養素・食品摂取量に影響を与えている点を指摘し,歯学と栄養疫学のさらなる連携が求められるとした(座長:吉村氏).
 特別講演Ⅳ「ペリオドンタルマイクロサージェリーによる低侵襲歯周組織再生療法」では,山口文誉氏(神奈川県)が歯科用顕微鏡の応用拡大とも連動するフラップデザインの変遷と特徴を述べた後,歯科用顕微鏡の活用により良好な治療結果を得た歯周組織再生療法の臨床例を動画を交えて供覧した(座長:小方賴昌氏・日大松戸).

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