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第32回 日本有病者歯科医療学会学術大会 開催される
 3月18日(土),19日(日),軽井沢プリンスホテル ウエスト(長野県北佐久郡)にて標記学会が「2025年を目指した歯科医療体制の再構築」をテーマに開催された(大会長:栗田 浩氏・信州大)(一部プログラムを後日オンデマンド配信予定).
 シンポジウム1「総合歯科専門医(仮)に向けて 有病者歯科医療学会の役割」(座長:石垣佳希氏・日歯大)では,まず砂田勝久氏(日歯大)が「日本歯科専門医機構における歯科専門医とは」と題し,同機構が認定する専門医制度の基本的理念と概要を示すとともに,日本歯科医学会が検討する多機能歯科診療所(1.5次歯科医療機関)における位置づけについても検討した.
 一戸達也氏(東歯大)は「総合歯科専門医(仮)に期待される機能」と題し,地域歯科医療における多職種連携,訪問歯科診療,ハイリスク患者の歯科診療などを総合的かつ専門的に行う同専門医(仮)制度に期待される役割を整理し,卒前教育・臨床研修・卒後研修に整合性をもたせる重要性を指摘した.
 砂田氏は「総合歯科専門医(仮称)制度の進捗状況について」と題し,現在検討されている同専門医(仮)制度の専門研修プログラムおよびその内容,専門医の名称のあり方について私見を交えて述べた.
 教育講演1では,野見山哲生氏(信州大)が「大規模出生コホート研究としてのエコチル調査と現在までに分かったこと,そして今後について」と題し,環境省が2011年より実施している,化学物質への曝露が子供の健康に及ぼす影響を調べる大規模疫学調査「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の目的と概要,今後の展望を示した(座長:今井 裕氏・独協医大名誉教授).

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