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日本デジタル歯科学会 2022年度冬季セミナー 開催される
 2月23日(木・祝)~26日(日)の配信期間にて,標記ウェビナーが開催された(主催:日本デジタル歯科学会).
 前半の講演(座長:柏木宏介氏・大歯大)では,まず根岸慎一氏(日大松戸)が「矯正歯科治療のデジタル化にむけて」と題し,一般歯科治療ならびに矯正治療におけるデジタル化のメリットを整理し,アライナー矯正治療における留意点や同治療を手掛けるに際して解剖学的知識を理解する重要性についても解説した.
 林 一夫氏(東京都)は「SureSmile Alignerの臨床」と題し,デンツプライシロナ社が提供する標題のアライナー矯正システムの概要を示すとともに,同システムによる臨床例を通じてその有用性やアタッチメント設置のポイントなどを紹介した.
 常盤 肇氏(東京都)は「アライナー型矯正装置の特性を考慮した矯正歯科治療」と題し,外科矯正治療やサージカルスプリント製作へのデジタル技術応用例やClearCorrectシステム(Straumann)によるアライナー矯正治療の特徴,アライナー矯正治療の今後の展望を述べた.
 後半の講演(座長:片岡 有氏・昭和大)では,初めに有本博英氏(大阪府)が「アライナー矯正治療,成功の条件」と題し,アライナー矯正治療に臨むに際し歯科矯正学の基礎知識や歯の移動のメカニクスを理解したうえで,ClinCheck(Align Technology)等の“シミュレーション”に対し歯科医師が診断を加える必要があること,患者の動機づけには医院スタッフの働き掛けも効果的になることを述べた.
 最後に渡辺理平氏(青森県)が「補綴,インプラント治療の前処置におけるアライナー矯正の役割」と題し,前歯部の部分矯正治療を行うシステムであるインビザラインGo(Align Technology)を前処置に組み込んで実践した審美補綴症例や,歯列の長期安定を目的としたアンテリアガイダンス獲得のために,インビザラインGoと臼歯部インプラントを組み合わせた症例等を供覧した.

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