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第31回 日本外来小児科学会年次集会開催される
 9月23日(金・祝),24日(土),標記大会が「Community Pediatrics の実践を目指して─クリニックで,地域で,健やかな育ちを支える─」をテーマに,福岡国際会議場・福岡サンパレスホテル(福岡市)にて開催された(大会長:稲光 毅氏/いなみつこどもクリニック)(オンデマンド配信期間:9月9日~30日).

 歯科からの情報発信として,セミナー4「こどもの歯科医療,100 年WONDERS のその先には!」─健康で元気なのに受診する!? それは定期歯科健診!─」が行われ,「定期歯科健診で見えてきたこと,診えるようになったこと」をテーマに岡 暁子氏(福岡歯科大学)が,「口腔機能を定期歯科健診することで未来の子どもを支援する」と題し齊藤一誠氏(朝日大学)が,「定期歯科健診の光と影そして未来」と題し佐々木 洋氏(UTAKA DENTAL OFFICE 佐々木歯科)が登壇した(座長:落合 聡氏/おちあい小児歯科医院,濱野良彦氏/こどもの歯科).
 岡氏は,定期歯科健診の意義として,歯の萌出状況から歯年齢をみて成長の生理学的指標とすることや,定期的な診療を通して全身の成長異常の早期診断に役立てる重要性等を解説した.
 齊藤氏は,子どもの口腔育成を包括的に支援していくうえでの定期歯科健診の重要性を示し,口腔機能と全身の成長発達との関連性や,口腔機能発達不全症を定期健診にて診断していく必要性等を述べた.
 佐々木氏は,戦後のむし歯洪水の時代を経て,乳歯治療が保険収載に至った流れ,その後の顎顔面歯列(咬合・歯列不正)の成育支援,口腔機能発達支援と,疾病構造が変化してきた小児歯科臨床の歴史・変遷について解説し,これからの子ども・保護者・医療職との関係性を,生活背景に根ざした定期健診という観点から示した.定期健診とは,ただ異常を検出する場ではなく,生活支援の場であるとまとめた.

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