2021/12/24
このたび,大阪大学大学院歯学研究科長・歯学部長の今里 聡氏がIADR(International Association for Dental Research:国際歯科研究学会)の副会長に選出された.2022年6月の総会後に就任し,2024年には会長に就任予定である.IADRは世界で10,000人以上の会員を擁し,歯科領域では国際的に最高峰といえる学会であり,歯科・口腔・頭蓋顔面に関する研究を推進している.1920年に設立され,今里氏が会長に就任すれば,日本人の会長は歴代で4人目となる.
今里氏は30年以上にわたってIADRの会員として精力的に活躍し,IADRの歯科材料部門や日本部会(JADR)の会長を歴任してきた.現在は学会の公式雑誌であるJournal of Dental Researchの編集委員会のメンバーでもあり,2020年には卓越した科学者に授与される賞であるDistinguished Scientist Awardを受賞している.
副会長就任にあたり,今里氏は「IADRは私のアカデミックキャリアのなかで最も重要な研究基盤であった」と振り返った上で,「一科学者として,また一臨床医として,IADRは世界的な口腔のヘルスプロモーションを支える大きな力をもっていると確信している」と述べた.