Ishiyaku Dent Web

歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士のポータルサイト

第63回歯科基礎医学会学術大会 開催される
 10月9日(土)~17日(日),標記大会がオンラインにて開催された(大会長:松尾雅斗氏・神歯大).
 ロッテ基金特別講演1「歯科基礎医学者の皆様に聞いて頂きたい極限環境生物や地球外生命の面白さ」では,高井研氏(海洋研究開発機構)が海のNASAともいわれる海洋研究開発機構(JAMSTEC)を紹介し,生命とは何かという根源的な問いから,地球上の極限条件で生活する生命の探索,生命の起源となったと考えられる深海熱水の研究をめぐる現状を紹介.そこで提示されている法則を地球外生命に適用することで,Enceladusの氷の噴水における生命の種類・量も予測できることなども解説した(座長:高橋俊介氏・神歯大).
 メインシンポジウム1「COVID-19におけるIgAの意義と新たな診断・予防戦略」では,3題の講演がなされた.「Selective IgA Defency and Increased Risk of COVID-19」では,山本哲郎氏(EPSホールディングス)が粘膜上に分泌される分泌型IgA(sIgA)の特徴から,アレルギーとの関連など氏のグループが行ってきた研究を紹介し,粘膜免疫におけるIgAの重要性を紹介した.さらにCOVID-19に関しても,国・地域・人種における感染者の違いと,選択的IgA欠損症の割合の相関を指摘した.「Significance of saliva IgA cross reactive-antibodies against SARS-CoV-2」では,槻木恵一氏(神歯大)が口腔での感染と粘膜免疫のバランスに関してIgAに注目した研究を紹介.新型コロナウイルスに対する交叉IgA抗体数を調査した結果,若い世代に多く高齢者に少ないという結果が出ており,今後はワクチン接種後のデータ解析を進めていることも述べた.「Development of COVID-19 Vaccine」では,長谷川秀樹氏(感染症研究所)が日本国内でのワクチン開発をめぐるこれまでの動きを紹介.さまざまな研究成果からわかってきた経鼻接種の有効性から,今後の見通しを述べた(座長:槻木氏)

■他のニュース記事をさがす

日付から記事をさがす
<2024年4月>
31123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
2829301234
567891011
キーワードから記事をさがす

人気の歯科書籍(キーワード別)

歯科雑誌 最新号