2021/10/05
大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能治療学教室と,東京医科歯科大学 摂食嚥下リハビリテーション学分野では,それぞれクラウドファンディングを実施している.
大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能治療学教室では,野原幹司氏らが「口腔がん:がんで失った「ことば」を取り戻す,新規言語治療法の開発を」とし,10月29日(金)午後11:00までクラウドファンディングによる寄付を募集している(https://readyfor.jp/projects/handai-kotoba).
口腔がん術後の患者の「ことば」をAIがディープラーニングを用いて高い精度で認識できるようにし,最終的に認識できた音声を気軽にアウトプットできるアプリなどのツール開発までを目標としている.
東京医科歯科大学 摂食嚥下リハビリテーション学分野では,戸原玄氏,山田大志氏が「Voice Retrieverの開発で,自分の声を取り戻す体験を!」とし,11月25日(木)午後11:00までクラウドファンディングによる寄付を募集している(https://readyfor.jp/projects/voiceretriever).
手術等によって声を出すことができない患者に対し,現在は試作段階である体内で音を鳴らして口を動かすシステム「Voice Retriever」の実証研究,量産化などを目指している.なお,本プロジェクトに関しては,月刊「歯界展望」2021年11月号にて戸原氏,山田氏による解説を掲載予定である.