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第19回歯内療法症例検討会 開催される
 9月5日(日),標記会がリモートにて開催された.
 午前の症例検討会セミナーは,「歯内療法における偶発症とその対応」をテーマに,高林正行氏(東京都開業)の「フレアアップ」,時田大輔氏(フリーランス)の「歯内療法における超音波器具による発熱」,山内隆守氏(東京都開業)の「皮下気腫」,浦羽真太郎氏(昭和大)の「穿孔」,野田園子氏(医科歯科大)の「根管外異物」,坂上斉氏(東京都開業)の「破折ファイル」の6題の講演が行われた.それぞれ最新のエビデンスを踏まえつつ,具体的な症例をもとにして対処法などをわかりやすく解説した.
 午後の症例検討会では,まず症例発表が行われた.対応に苦慮した症例の報告をもとにアドバイスを求めるものから,新たな根管内洗浄法の開発,根管以外に原因がある症例への対応など,幅広いテーマで9題の発表がなされた.
 特別講演は深山治久氏(医科歯科大)による「浸潤麻酔による偶発症ー新しい麻酔薬アーティカインを含めてー」と題し,浸潤麻酔中の偶発症として8項目をあげ,実際の症例を提示しながら原因・対応などを,さらに偶発症に遭わないための注意点や心臓蘇生時の具体的な手順などを解説した.最後にドイツでは95%,アメリカでは40%のシェアを占め,日本でも現在臨床治験中のアルチカイン塩酸塩をめぐり,考えられる特徴などを紹介した.

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