2021/09/01
昨年に引き続き，新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い，リモート方式による標記大会の審査が行われた．7月中旬に事前抄録・発表ビデオによる審査が，8月20日（金）に一次審査を通過した4名のスチューデント・クリニシャンによるオンラインプレゼンテーションと審査員による質疑応答が，それぞれ行われた．
27回目となった本年度は，全国の歯科大学・歯学部21校が参加した．
厳正な審査により，本年の優勝には棚井あいり氏（岡山大）による「歯周病と胎児の成長障害：Porphyromonas gingivalis はマクロファージの細胞外小胞を介して 胎盤の血管形成を阻害する」が選ばれた．棚井氏は，来年３月に米国ジョージア州アトランタ市で開催される予定のAADR（国際歯科研究学会米国部会）学術大会へ招待され，日本代表として発表する予定．
また，準優勝には栗山実久氏（大歯大）による「高齢者の口腔ケアのための過酢酸を含む新しい歯科用消毒剤の開発」が選ばれた．
第3位として，髙田紋花氏（日大）による「口腔内細菌代謝産物がドライソケットにおける歯槽骨石灰化亢進に関与する可能性」，福島 慎氏（鹿児島大）による「異所性疼痛とラット三叉神経節体部位局在との関連についての研究」が選ばれた．
今年度実施結果については日本歯科医師会ＨＰ（https://www.jda.or.jp/dentist/scrp/）に概要を掲載しているほか，堀 憲郎 会長による主催者挨拶，平野裕之 審査員長（日歯国際渉外委員会委員長）による審査結果発表，井上 孝 副審査員長（日歯国際渉外委員会副委員長）による審査講評を動画で公開している．