2021/08/27
8月26日(木)，標記ウェビナーが「ザ・ラバーダム A to Z」をテーマに開催された（主催：関東歯内療法学会)．
第一講演では宮崎真至氏（日大）が，「ラバーダム法に必要な器具とコンポジットレジン修復への応用」をテーマに登壇．修復処置において，ラバーダム防湿は術野の明視化，長期接着・耐久性を実現するために重要かつ不可欠であるとし，ステップごとの防湿法の意味や各種基本器具等について詳説した．
第二講演では，「ゴールド修復におけるクラシックラバーダム」と題し，清水雄一郎氏（東京都開業）が登壇．UCLA留学時に出合い，現在も所属している米国タッカー・ゴールドスタディクラブで学んだゴールド修復と，ゴールド修復におけるラバーダム防湿の意義について，歴史的変遷も含め解説した．また，実際の防湿方法について，動画で詳説した．
第三講演では，辻本真規氏（福岡県開業）が「今だから聞きたい！ エンドとセラミック修復のためのラバーダム防湿」をテーマに登壇．ラバーダム防湿のメリット・デメリット，各種販売されている器材のうち，真に臨床で使いやすい器材の特徴，状況ごとに適した道具選択の考え方等を整理した．また，実際の防湿手順や，歯肉縁下を含む修復時のラバーダム防湿法，隔壁の作成方法など，アドバンスな活用方法についても解説した．
講演後には，3名の演者が再登壇してディスカッションが行われ，聴講者から寄せられた質問等に具体的な解説・提案が行われた（座長・天川由美子氏/東京都開業，同会常任理事）．