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日本臨床歯周病学会 第39回年次大会 開催される
 7月10日(土)~25日(日)の会期で,標記大会が「歯周治療から始める健康長寿への道」をテーマに,オンデマンド方式にてWEB開催されている(大会長:鈴木道治氏・宮城県).
 特別講演では,小方頼昌氏(日大松戸)が「歯周組織の再生療法」と題し,エムドゲインゲルおよびリグロスの作用機序ならびに治療効果について,研究知見と症例とともに紹介した.
 次いで村上伸也氏(阪大)が「歯周病新分類の解釈とその応用」と題し,1999年のAAPワークショップおよび2017年のAAP・EFP共催ワークショップで定義された歯周病の分類を示したうえで,後者に取り入れられた歯周炎のステージとグレードの分類ならびに診断ワークフローを解説した.
 学術委員会企画講演「リグロス臨床研究についての第一報」では,現学術委員長の水上哲也氏(九州支部)より,同学会学術委員会にて実施した『歯周組織再生剤リグロス使用後の後ろ向き臨床調査(観察研究)』の中間報告を行う旨の趣旨説明がなされた後,池上龍朗氏(九州支部)が同調査における骨増加,PPDとCAL,術後腫脹,併用療法,根分岐部病変の各調査項目について統計学的検討の結果を示した.
 大月基弘氏(関西支部)は同研究結果に対する臨床的考察として,リグロスとエムドゲインゲルの作用機序の違いに触れた後,リグロス応用時の平均骨増加量やCALゲイン,PPD減少量の各パラメータについて過去の臨床研究と比較.リグロス応用症例を通じた臨床応用のポイントにも言及した.
 次回大会は第40回記念年次大会として,2022年7月30日(土),31日(日)にパシフィコ横浜(横浜市西区)にて開催される予定.

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