2021/05/14
5月14日(金),HILIFE DENTURE ACADEMY Online Salonが主催する標記ウェビナーが「顎位の決定が難しい!と感じた時に活かすGoA~ゴシックアーチの上手な使い方~」をテーマに開催された(メインパーソナリティ:松田謙一氏/大阪府).
熱田 生氏(九大)は「ゴシックアーチ描記法に関する基本的な疑問」と題し,ゴシックアーチ描記法は下顎を偏位させることなく適正な顆頭安定位へ誘導できる方法であるが,適切な咬合高径を得た後に行う必要があり,患者の習得性や顎関節などの解剖学的条件に結果が左右される点にも留意すべきと指摘した.
松丸悠一氏(フリーランス総義歯臨床専門歯科医師)は「ゴシックアーチ描記法の活かし方」と題し,装置を用いる前提として描記装置の安定や周囲軟組織,舌房との関係を確認することなどに言及したほか,咬合採得後にゴシックアーチ装置を装着させることで偏心運動の範囲を知り,咬合調整に活かすことができると述べた.