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日本歯科理工学会 春期第77回学術講演会 開催される
 4月10日(土),11日(日)の両日,標記学会が開催された.今大会は新型コロナウイルス感染症の感染状況に鑑み,Web参加またはタワーホール船堀(東京都)における会場参加(Zoomライブ講演のライブビューイング)のハイブリッド方式が採用された〔大会長:早川 徹氏(鶴見大)〕.
 特別講演「令和を迎えた歯科理工学―平成の30年を振り返って」では玉置幸道氏(朝日大)が,日本歯科材料器械学会と歯科理工学会の統合を経て設立40周年を迎える同学会の歩みを振り返り,平成元年と同31年の同学会学術講演会の登録演題から有機材料,無機材料,金属材料における研究動向や材料の変遷を紹介.若手会員に向けて,研究活動を通じて歯科材料や器材の進歩発展に貢献するとともに,関連学会と連携して歯科医療発展の一翼を担ってほしいと述べた(座長:早川氏).
 学会主導型シンポジウム および Dental materials Adviser/ Senior Adviser 特別セミナー「さらなる歯質接着の可能性を探る!」では,まずモデレーターの二瓶智太郎氏(神歯大)が「これからの歯質接着で必要なことは?」と題し,補綴装置の接着においては歯面と被着面の2つの接着界面に留意すべきと指摘し,接着システムやコンポジットレジンの変遷に触れた.
 次に亀山敦史氏(松歯大)が「『見えない』接着から『魅せる』接着への転換」と題し,コンポジットレジン修復の成否を分ける3つのポイントとして,ラバーダムなどによる防湿処置により口腔内湿度をコントロールすること,光照射器の出力をこまめに確認すること,ハンドピーススプレーの残留成分が接着阻害因子になる点に留意することをあげた.
 八若保孝氏(北大)は「小児歯科における接着について」と題し,乳歯および幼若永久歯の特徴と成形修復時の注意点,ラバーダム防湿の重要性,レジン系シーラントの問題点に言及するとともに,小児歯科臨床における接着の応用場面として外傷歯への対応や咬合誘導があるとした.
 小峰 太氏(日大)は「ジルコニア接着ブリッジの現状と可能性」と題し,ジルコニア接着ブリッジの設計(片側性・両側性)およびメリットや適応症と禁忌症,症例選択,支台歯形成のデザインについて文献をもとに解説し,適切な処置がなされれれば高い成功/生存率を示していると話した.
 田上直美氏(長大)は「歯を活かすための接着を実現しよう」と題し,臨床的な視点から,失活歯の補綴処置において補綴歯に過負荷が加わった場合にどこが破壊されるのが望ましいかをあらかじめ予測して接着界面の接着強度を“選ぶ”ことも重要になると提言した.

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