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Tokyo Perio Implant Symposium 2021 day.3 歯肉退縮セッション 開催される
 3月4日(木),標記ウェビナーの最終第3夜が開催された〔シンポジウムチェアー:Seiko Min氏(テキサス大ヒューストン校),通訳:月星陽介氏(テキサス大ヒューストン校),堀元偲緒里氏(横浜市大附属病院),曺 志源氏(東大医附属病院).配信:WHITE CROSS Live〕.
 尾野 誠氏(京都府)は「天然歯における戦略的な根面被覆術」と題し,歯肉退縮の有病率や病因,分類に触れ,根面被覆術を臨床応用するに際しては事前に歯肉退縮症例の難易度を評価して予知性について検討するとともに,CTGの適用を考慮する4つの臨床的指標(角化歯肉幅,歯肉厚み,MillerおよびCairoの分類,NCCLの有無)に照らしてCTGの必要性や適用する移植術式を検討すべきとした.
 Teresa Chanting Sun氏(台湾・Mackay Medical Center)は「インプラント周囲軟組織マネージメントについて」として,インプラント周囲組織を“再確立”するためには角化歯肉量と軟組織の厚みを増やすことで周囲組織を質・量ともに向上させることが重要と指摘.さらにインプラント周囲組織の軟組織増大術についてもアプローチ法を整理し,下顎臼歯部埋入部位の角化歯肉増加を試みた症例と,上顎前歯部埋入部位の歯肉退縮に対し審美性を回復した症例を供覧した.
 Leandro Chambrone氏(ブラジル・イビラプエラ大)は「根面被覆術の長期予後について」との演題で,歯肉退縮の治療の必要性および治療によって得られる結果や,軟組織を用いた根面被覆術のディシジョンツリー,角化歯肉量・幅の増大による歯周組織のフェノタイプ改善が根面被覆術の長期安定性を得るうえで重要だという組織学的検討,元の角化歯肉量と歯肉退縮進行との関係などの幅広い論点に関し,自身が発表した膨大なエビデンスをもとに考察した.
 最後にHoma H. Zadeh氏(アメリカ・カリフォルニア州)が「VISTAの進化」として,複数歯にわたる歯肉退縮部位に対し有効な根面被覆術の一手法として自身が考案したVISTA(Vestibular Incision Subperiosteal Tunnel Access)テクニックの手技とフェノタイプの改善効果,予後の安定性を示したほか,同法のさらなる適応症として,垂直性骨吸収を伴う部位への対応やインプラント周囲軟組織が退縮した症例におけるContour augmentationへの応用例を示した.
 本セッションも4月4日(日)までオンデマンド配信が行われる.また,来年度の本シンポジウム開催も予定されているとのことである.

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