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日本デジタル歯科学会 2020年度冬季セミナー 開催される
 2月11日(木・祝),標記セミナーが「歯科における医工連携の現在そして未来」をテーマにWEB開催された〔参加登録者向け視聴期間:2月14日(日)17:00まで〕.
 講演1「歯牙計測用 簡易OCTスキャナー」では椎名達雄氏(千葉大・工)が,光による非破壊・非侵襲的な測定装置であるOCT(低コヒーレンス断層画像化手法およびその装置)の歯科治療への応用を目的とした研究内容を供覧.装置の小型化・低コスト化の取り組みや,OCTスキャナーを用いた光学係数計測ならびに内部・外部形状計測による,う蝕や歯周病の診断,インプラントの整合性評価の可能性を示唆した.
 講演2「画像支援診断のためのAIの基礎と歯科領域への応用」では藤田広志氏(岐阜大・工)が,AI(人工知能)やCAD(コンピュータ支援検出/診断)について概説し,ディープラーニングなどの機械学習の進歩がAI-CADの性能を大幅に向上させていると指摘.歯科領域への応用研究事例として,CT画像からの歯の抽出と分類,X線写真からのう蝕抽出やインプラントメーカーの自動分類,歯周病の重症度や骨粗鬆症の判定などを示すとともに,AI技術はあくまで歯科医師の診断を強化するものであると述べた.
 「緊急企画 前歯CAD/CAM冠特集」と銘打った講演3「CAD/CAM冠の保険適応拡大―前歯部へ―」では,小峰 太氏(日大)が2020年9月に保険適用された前歯CAD/CAM冠の導入に至る背景や材料の区分,算定条件および留意事項,前歯部への応用に適した審美面の特徴を説明.さらに材料ならびに加工特性を踏まえた適応症と日本補綴歯科学会の診療指針に記載された推奨できない症例を示し,臨床応用時の具体的な注意点として支台歯形態や装着時の冠内面および支台歯表面の接着処理,研磨手技などについても症例とともに解説した.

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