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Tokyo Perio Implant Symposium 2021 day.2 インプラントセッション 開催される
 2月4日(木),標記ウェビナーの第2夜が開催された〔シンポジウムチェアー:Seiko Min氏(テキサス大ヒューストン校).配信:WHITE CROSS Live〕.
 はじめにMin氏が「天然歯に代わる「インプラント」を理解するため…」として講演.歯科治療においてはあくまで,安全で効率的な治療を実施するための診査診断・治療計画の立案が重要であり,そのうえで多様な材料や術式,技術を駆使すべきことを訴えるとともに,抜歯後の骨吸収を治癒反応の過程で起こる生物反応と捉え,ここにインプラントで機能回復を図るうえで注意すべき点を示すのが本セッションの目的であると話した.
 次に飯田吉郎氏(愛知県)は「審美領域におけるインプラント遅延埋入の新しいテクニック」と題し,遅延埋入の特徴として治癒期間が長く術前の歯肉縁形態が失われる一方,頬側組織が安定しており束状骨の吸収に影響されないと解説.さらにTET(Total extraction therapy)およびPETそれぞれの場合における遅延/即時埋入を行う際の治療術式とその使い分けについて,科学的根拠とともに自身の考える決定木を示した.
 辻 翔太氏(大阪府)は「審美領域の抜歯即時インプラントの可能性と限界」と題して抜歯即時埋入における技術的なポイントに言及.頬側骨を傷つけないために頬舌方向に抜歯力負荷を与えない,プラットフォームスイッチングシステムを採用し周囲骨吸収抑制を図る,埋入角度に注意し角度付インプラントも検討することを述べたほか,インプラント-硬軟組織間のギャップマネジメントの一手法であるDual Zone Conceptの概念とプロトコルを紹介した.
 最後にThomas Nguyen氏(マギル大)とGeorge Kotsakis氏(テキサス大サンアントニオ校)が「Partial extraction therapies(PET:部分的歯根保存治療)」との演題で,抜歯後の歯槽堤の生理機序を示し,抜歯後の頬側骨吸収抑制のためのさまざまな歯槽堤保存術が存在する一方,それによって完全に吸収を防ぐことはできないと指摘.そのうえで,歯根の一部を保存することで歯根膜を残して血液供給を確保し,頬側骨の吸収を防ぐ手法であるPETの理論的根拠と,そのオプションの1つであるソケットシールドテクニック実施時の手技のポイントを供覧した〔通訳:月星陽介氏(テキサス大),堀元偲緒里氏(横浜市大付属病院),曺 志源氏(東大医付属病院)〕.
 本セッションも4月4日(日)までオンデマンド配信が行われる.次回,day.3 歯肉退縮セッションは3月4日(木)に開催される.

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