2021/01/28
1月28日(木),
Matsumaru Denture Works(松丸悠一氏/フリーランス総義歯臨床専門歯科医師)の主催する標記ウェビナーが「高度顎堤吸収症例のマネジメント」をテーマに開催された.
昨年の本ウェビナーは視聴者からのウェブ症例相談に松丸氏が応えるスタイルをとっていたが,本年は松丸氏が過去に発表した総義歯症例を振り返りながら,総義歯臨床の重要なポイントを視聴者とインタラクティブに確認する形で配信.その第1回目となる今回は,2010年の日本大学松戸歯学部同窓会学術講演会若手セッションにて「無歯顎高度顎堤吸収症例への対応と臨床研究」と題して発表した症例を取り上げた.
同発表症例では旧義歯のクオリティは許容範囲であるものの,患者から機能面や顔貌との調和に関してさらに訴えがあったことから,それに対応する治療コンセプト(ブレード化リンガライズド人工歯を用いたリンガライズドオクルージョン,フレンジテクニックと咬座印象の応用)による機能向上を模索.実際の口腔内・旧義歯診査から印象・咬合採得,義歯製作に至る一連のステップを顧み,さらなる配慮ができた可能性にも言及しながら解説した.