2020/12/28
12月27日(日),東京国際フォーラム会議棟(東京都千代田区)およびリモートにて,標記会が「コロナ禍の歯周感染症と骨免疫」をテーマに開催された(主催:ITDN-Tokyo,代表;加藤英治氏・東京都).
塚崎雅之氏(東大)は「先端技術で切り拓く 骨免疫・骨代謝学の最前線」と題し,午前の講演では氏自身の基礎研究との出会いから,免疫の基本,氏の当初からの研究テーマである免疫と歯周病による骨吸収,さらに力による歯槽骨吸収・形成をめぐるメカノトランスデューサーなどについて,わかりやすく解説をした.午後の講演では,Single-cell解析の方法を紹介の後,氏の最新の研究である骨保護因子OPG産生源の研究と,破骨細胞運命決定機構の解明について,解説を行った.
石原和幸氏(東歯大)は「Covid-19と口腔感染症」と題し,コロナウイルスの構造や感染ルートと変異などについて解説の後,口腔感染症とウイルス疾患について研究の紹介を行った.歯周炎における口腔内細菌の研究について述べた後,HIV,誤嚥性肺炎,インフルエンザなどとの関係を解説し,重感染の可能性についてインフルエンザとCovidの比較を紹介した.