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Denture Cafe 第12回 開催される
 12月23日(水),HILIFE DENTURE ACADEMY Online Salonが主催する標記ウェビナーが「ライフステージを考慮した部分床義歯治療 Part1~若年層への義歯治療の難しさ~」をテーマに開催された(メインパーソナリティ:松田謙一氏/大阪府).
 荻野洋一郎氏(九大)は「「義歯が必要な若年者」「義歯を使わない若年者」特徴とその対応」と題し,若年者で多数歯を一度に失うケースでは外傷や腫瘍切除が原因であることが多いとしたうえで,若年者に義歯治療を行う場合は審美性に配慮しつつ,義歯が落ちない,動かない設計に留意すべきとした.また,若年者では多数歯を欠損しても咀嚼能率が大きく低下しないことから義歯治療による介入を行わず短縮歯列とする場合でも,それによるメリット・デメリットや,咬合平面の乱れなど予見しうる変化・リスクについても十分に説明するとともに,再介入時の対応も検討しておくべきと述べた.
 和田淳一郎氏(医科歯科大)は「1症例から若年者の義歯治療の特徴と注意点を探る」と題し,旧分類でいう侵襲性歯周炎と診断された若年患者に対し,患者の希望を尊重して可及的に残存歯を保存し,歯周治療後に保険診療の範囲内で上下顎部分床義歯を装着した症例を供覧.若年者では咬合力が強いことから義歯の挙動や構造への配慮が求められることや,治療介入後の経過が長期にわたるため,メインテナンスに対する患者のモチベーションを維持すること,患者の加齢変化・ライフステージの変化に応じた再介入を行うことを前提した治療計画をオプションに含めておくことの重要性などを指摘した.

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