2020/08/19
7月5日(日),SSCJの主催する標記会が,Dr. Gerard J. Chiche(ルイジアナ州立大)を講師に招いてZoom開催された.
Dr.Chicheは「WORKSHOP FOR SUCCESSFUL ESTHETIC UPDATE 2020」として,審美歯科治療を進めるに際して診断すべき口腔外・口腔内の事項を示したうえで,歯列のプロポーション決定にあたっての上顎中切歯切縁の位置決定法を述べ,同時に破折などのトラブルを防ぐために適切な犬歯のガイダンスについても考慮すべきと指摘.
また,五つの症例の資料や石膏模型を参加者と共有し,ワークショップ形式にて症例の問題点や治療計画について議論.そのなかで,エナメル接着となるラミネートベニア応用時にCEJの位置を確認する重要性や,適切なアンテリアガイダンスのマネジメント,矯正医との連携,セラミックス材料の選択基準,トゥースウェア症例における診断と咬合高径の回復,リチウムダイシリケート系セラミックスとジルコニアそれぞれに適した接着操作や余剰セメントの除去法などといった広範なトピックについて,臨床的な指標を提示するとともに,エビデンスと経験に基づき考察した.