2020/06/25
6月25日(木),Web会議サービスのZoomを活用して松丸悠一氏(Matsumaru Denture Works/フリーランス総義歯臨床専門歯科医師)がオンライン症例検討を行う標記ウェビナーが開催された.
今回は安藤浩二氏(宮城県)から提示された症例写真をもとにディスカッションを進行.上下顎の印象やスタディモデルの写真から解剖学的ランドマークの再現性や印象材の流体力学的挙動について考察し,解剖学的に自然な形態を予測できるように印象をロジカルに見極める目を養い,採得すべきポイントを身に付ける重要性を指摘した.また上顎前歯部にフラビーガムを伴う症例の印象採得で生じやすいエラーに言及したほか,骨格性Ⅲ級症例にも共通する上顎義歯の維持安定を得る要点として,頬筋の上顎骨起始部と翼突下顎縫線起始部の中間にあたる臼後エリアの辺縁封鎖を確実に得る(印象採得時に印象材でしっかり埋める)ことなどを述べた.