2020/02/19
2019年10月～2020年2月，大阪大学大学院歯学研究科（大阪府吹田市）において，秋冬学期大学院カリキュラムの特別講義として「歯科ブラックジャック臨床講座」が開講された．本講座は前研究科長・天野敦雄教授の発想を元に現研究科長・今里 聡教授に引き継がれたもので，同研究科の大学院生を対象に「優れた歯科臨床に必要な知識や技術，科学的視点や姿勢などを学ぶこと」を目的として企画された〔コーディネート教室：イノベーティブ・デンティストリ―戦略室, 十河基文教授（https://www.dent.osaka-u.ac.jp/graduate_school_001022.html）〕．
歯周病学や補綴学，保存修復学，口腔外科学など，様々な分野の第一線で卓越した歯科臨床を実践しつづけている学外教員が招聘され，毎週リレー形式で講義を行った．各講義では，国家試験を経てすでに学んでいる基礎的な知識の復習から現場で求められるスキルなどの実践的な内容まで余すところなく紹介され，“臨床の考え方”を深めるためのヒントが多く示された．また，中には講師が自身の大学卒後のキャリアパスなどにも触れ，これから臨床の世界に足を踏み入れる参加者に向けて大きなエールが送られる場面もあった．
本講座は大学院の講義として学内の関係者にもオープンなセミナーであったが，まさに“歯科のブラックジャック”と形容すべき豪華な講師陣による特別講義とあり，多くの聴講者が詰めかけた．今後の展開が非常に期待されるセミナーであると感じた．（編集部）