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川崎市歯科医師会創立100周年記念市民公開講座開催される
川崎市歯科医師会創立100周年記念市民公開講座が,12月15日(日),「糖尿病と歯周病のアブナイ関係~健口から健幸へ~」をテーマに,森永卓郎氏(獨協大学教授/経済アナリスト)と西田 亙氏(にしだわたる糖尿病内科院長)を講師に迎え,川崎市総合福祉センターエポック中原(神奈川県川崎市)にて開催された.
第1部では「人生100年時代は歯医者さんへの定期通院から~お口がきれいになれば糖尿病と認知症は退散!~」をテーマに西田 亙氏が登壇.10年前の西田氏自身の歯周病に罹患した口腔内写真と不整脈・糖尿病予備群・高血圧状態であったメタボ体型の写真を写し出し,歯医者さんに通い始めたことをきっかけにして,血圧や血糖値が下がり始めた体験談を報告.さらに,歯周病が糖尿病の第6の合併症であることだけでなく,歯周病原菌がアルツハイマー認知症にも関与していること,また,高齢期において残存歯数が多ければ多いほど,転倒のリスクが減ること,入院医療費・入院日数が少ないことをわかりやすく解説し,生涯を通して歯科医院に定期通院することの重要性を説いた.
西田 亙氏
第2部では森永卓郎氏が登壇.21時間労働,休日なし,食事は摂れるときに摂るという生活を10年間続けた代償として,糖尿病を発症したことを赤裸々に語り,ある番組を通して入会したマンツーマントレーニングジムでの2カ月半による運動と食事による体質改善(糖尿病克服)について語った.運動と食事指導は糖尿病専門クリニックでの医師・管理栄養士と全く同じ内容であるが,対象者を行動変容させるアプローチ方法,対象者を褒めてモチベーションを上げる手腕が優れていたことにより,運動と食事療法を継続でき,1カ月半後には糖尿病のすべての薬剤の服用を中止,2カ月半後には眼底出血消失,体重はもちろんのこと,血糖値・HbA1cの数値がすべて減少する結果になったことを詳細に報告.あわせて行動変容において医療界にトレーナーを入れるべきという経済アナリストとしての見解も提言.
第3部では,両講師によるトークイベントが行われ,糖尿病専門医と患者,また,医師と経済アナリストという立場からの率直な意見の掛け合いに会場は大いに盛り上がった.かかりつけ歯科医をもち,今後も定期的に歯科医院に通うことを再認識した川崎市民は,2名の講師に惜しみない拍手を送り幕を閉じた.本講座は一般市民対象であったが,歯科医療従事者にもヒントとなるものがたくさん含まれた他分野・他職種による興味深い講演で,川崎市歯科医師会創立100周年にふさわしい一日となった.

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