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第7回JUC発表会開催される
 12月1日(日),電気ビル共創館4Fみらいホール(福岡市中央区)にて標記発表会が「歯を護る欠損補綴~その設計見直してみませんか~」をテーマに掲げて全8題の講演ならびにテーブルクリニック2題,40社の企業展示とともに開催された(会長:水上哲也氏/福岡県).
 新人発表では,小川直子氏(福岡県)が「当院における先天性欠如への対応」の中で先行乳歯や後続永久歯の有無によって類型パターンがあることを紹介し,ライフステージに応じた治療計画立案の重要性を論じた.また鈴木泰二氏(東京都)は,「日常臨床に矯正を活かす」と題し,歯列不正の是正をするにあたって部分矯正や全額矯正を用いた症例を提示し,その際にデジタル診査によるシミュレーションを効果的におこなう方法を紹介した.
 木山 洋実行委員長による「企画趣旨説明」では,今回の発表会において,シンポジウム1が「欠損を作らない」,シンポジウム2が「欠損を拡大しない」,シンポジウム3が「欠損補綴による口腔機能の維持」をそれぞれテーマとしていることが明かされた.
 シンポジウム1「少数歯欠損」では,久木田 大氏(熊本県)が「欠損範囲の拡大を防ぐために考えるべきこと」において,欠損がない状態や少数歯欠損の場合に,抜歯を回避するために早期に治療計画を立てることで保存の可能性をあきらめない考えを示した.森本昌孝氏(福岡県)は「欠損補綴にデジタルを活かす~修復材料からの考察~」と題し,患者にとって安心で安全なテクノロジーの提供を,歯科技工士とともにどう作り上げていくかについて展望を語った.
左から,森本昌孝氏,久木田 大氏
 シンポジウム2「部分床義歯」では神田 亨氏(長崎県)が「部分床義歯の診断と設計~残存組織保全と機能回復率向上の両立を図る~」として,全身疾患などの関係からインプラント埋入ができない患者が多く存在する点に着目し,部分床義歯による残存組織の保全と機能回復をいかに設計していくかについて話した.池上龍朗氏(福岡県)は「欠損ばかりに目がいっていませんか?~Perioの歯を護る 部分床義歯を考える~」として,口腔環境が身体能力に深く影響することを指摘したうえで,欠損と義歯設計の観点からだけではなく残存歯に対するペリオの視点から部分床義歯を論じた.
左から,池上龍朗氏,神田 亨氏
 シンポジウム3「インプラントが混在する欠損補綴」では服部俊嗣氏(佐賀県)が「経過観察から学ぶ,欠損補綴への向き合い方」との演題で,特にインプラントと義歯が混在する症例について治療方法の考察を行った.また吉松繁人氏(福岡県)は「超高齢社会における欠損補綴の課題」と題して,要介護の高齢者がいる現場を念頭に,さまざまな症例におけるメインテナンスを紹介するとともに,患者目線での歯科医療がどうあるべきかを問いかけた.
左から,吉松繁人氏,服部俊嗣氏
 いずれの演題も,超高齢社会を迎えて義歯の需要が高まる時代性をとらえ,現状に対してどのような治療計画を設計していくかについて有意義な議論が行われた.
全体集合写真

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