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第78回 日本矯正歯科学会学術大会 開催される
 11月20日(水)~22日(金),長崎ブリックホール,長崎新聞文化ホール,長崎県歯科医師会館,長崎県総合福祉センター(いずれも長崎県長崎市)にて標記大会が「矯正歯科医療~どこから来て,どこへ行くのか?」をテーマに開催された(大会長:吉田教明氏・長大).
▲会場風景
▲大会長の吉田氏
 臨床セミナー1『バイオメカニクスをいかに矯正臨床に応用するか?』では,槇 宏太郎氏(昭和大)が「矯正歯科における生体力学の重要性」として,矯正治療のメカニクス解明と治療効果の適切な評価がなされていない現状で,統計的手法にのみ基づいた治療シミュレーションでは信頼性に欠けると指摘.Andrea Wichelhaus氏(ミュンヘン大)は「New innovative geometries in biomechanicsとして,スライディングメカニクス(ストレートワイヤーテクニック)においてより効果的なトルクコントロールを可能にするV-スロットメカニクスのコンセプトと専用器材の構造を解説した(座長:田中栄二氏・徳大,槙氏).
▲左からAndrea氏,槙氏,田中氏
 特別講演『矯正臨床におけるCAD/CAM技術の活用』では,Paul-Georg Jost-Brinkmann氏(ベルリン大)が最新の自動ベンディングシステムなど矯正分野におけるCAD/CAM活用例を総覧し,CAD/CAM技術の進展により従来のShape driven Orthodontics(セットアップした歯列の形に合わせる治療)からForce driven Orthodontics(求められる方向へと歯を移動させる治療)への転換が可能になるとした(座長:吉田氏).
▲Brinkmann氏
 シンポジウム1『歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療を再考し,今後を展望する』では,「歯科矯正用アンカースクリューの新たな展開―早期治療への応用―」として西井 康氏(東歯大)が,早期治療において上顎前方牽引装置にアンカースクリューを併用する際の植立部位の選定や固定方法(トルク),メインテナンスなどについて症例を通じて考察.「歯科矯正用アンカースクリュー~思索を深め,前進する~」として大谷淳二氏(愛媛県)が,歯科矯正用アンカースクリュー(OAS)を固定源に用いた際の上顎大臼歯遠心移動様式を観察した研究結果を報告し,同治療法は症例ごとに適したメカニクスを検討しエビデンスとして確立するステージに入ったと述べた.「歯科矯正用アンカースクリューの今後の展望-安全な植立部位と歯の移動の効率化を再考する-」として本吉 満氏(日大)は,OASを頬側歯槽部に適応した際に歯根接触・破折,歯髄腔への貫通などのトラブルに見舞われる可能性があるとして口蓋部への適応を推奨.その成功率を高めるポイントを紹介した(座長:宮脇正一氏・鹿大,宮澤 健氏・愛院大).
▲左から本吉氏,大谷氏,西井氏
 20日(水)にはサテライトセミナーが開催され,サテライトセミナー1「口腔機能不全症」では阿部伸一氏(東歯大),朝田芳信氏(鶴見大),佐藤秀夫氏(鹿児島大)が,サテライトセミナー2「分子生物学的歯の移動のメカニズム」では塚崎雅之氏(東大),横瀬敏志氏(明海大),上岡寛氏(岡山大)が登壇した.

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