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第2回小児在宅歯科医療研究会 開催される
 10月20日(日),幕張メッセ(千葉県)において,標記の研究会が開催された(大会長/飯塚真司氏・千葉県).テーマは「小児在宅歯科医療 黎明期から成長期へ」であった.

大会長の飯塚氏
会場がほぼ満席となる参加者を集めた
 研究会は戸石悟司氏(成田赤十字病院)「新生児医療から考える小児在宅医療」と題する講演から始まった.戸石氏は急性期病院の新生児科の医師という立場から,何かしらの問題を抱えて出生する新生児の状況や医療における対応,児の退院後,在宅医療におけるフォローの体制などを,成田赤十字病院と成田市におけるモデルを例に解説した.
 続いて,小児在宅歯科医療の対象となる患児の家族として,大久保英里氏による「知ってほしい,医療的ケア児と家族のこと」として,氏の長女の出生から病院(上述の成田赤十字病院)でのケア,退院後,在宅移行後の医療や生活の様子などを示し,障害のある子どもの親として,医療や社会福祉制度などへの要望や期待を述べた.
 続く町田麗子氏(日歯大附属病院口腔リハビリテーション科)が「小児在宅歯科医療の早期介入の効果」の演題で,通院困難な小児患者に対する歯科的介入(口腔健康管理,口腔機能管理,口腔衛生管理)の状況や,その効果などについて解説した.
 次の演者,松野頌平氏(大阪府)は「小児在宅歯科医療の地域での活動報告」として,氏が行っている小児在宅歯科医療の実践や,そうした活動をより広げるための多職種の勉強会“CLASS”の取り組みなどを解説.地域における医療的ケア児に対する多職種による連携の実例を示した.
CLASS:https://ja-jp.facebook.com/CLASS20170820/
講演に臨む松野氏
 山口朋奈氏(なないろこどもクリニック・千葉県)は「小児科クリニックが展開する訪問診療の実際」の演題で,地域の小児科クリニックが近隣大学病院(東京女子医大八千代医療センター)を退院後の重症児や医療的ケア児をフォローする連携や診療の流れなどを示した.
 最後の演者である野本たかと氏(日大松戸)は「地域で繋がるために必要なこと・かんがえなければいけないこと」として,大学病院の障害者歯科の立場から,障害児者の歯科診療への考え方や,地域の歯科医院における対応やネットワークの構築のあり方などを解説した.

 最後には演者全員が再び登壇したパネルディスカッションが催され,小児在宅歯科医療に取り組むためのポイント(在宅でどこまでの処置をすべきかなど)や地域でのネットワークの築き方,多職種連携や教育の方向性など,具体的に実践をするためのさまざまな議題が活発に議論された.
パネルディスカッションで登壇する演者
 次回,第3回の研究会は2020年に北海道札幌市で開催予定.
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子どもの歯科訪問診療実践ガイド
多職種と連携して小児在宅歯科医療をはじめよう

小方清和・田村文誉・小坂美樹・横山雄士 編

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