Ishiyaku Dent Web

歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士のポータルサイト

第61回歯科基礎医学会学術大会 開催される
 10月13日(日),14日(月・祝)の2日間,標記大会が東京歯科大学(東京都千代田区)にて「Reborn 歯科基礎医学,さらなる一歩へ」をテーマに開催された(大会長:山本 仁氏・東歯大).当初は12日から3日間の開催予定であったが,台風の影響により13日午後からの開催となった.
 ロッテ基金特別講演1「Composite Tissue Regeneration Combined Bench-top to Clinical Research」では,西村一郎氏(UCLA)が登壇.顎顔面補綴における組織を一体として再生するゴールの解説から,時計遺伝子Npas2による細胞分化への影響,さらには歯周組織におけるComposite Tissue Regenerationまで,幅広いテーマで講演が行われた(座長:中村雅典氏・昭和大).
 学術シンポジウム「臓器間ネットワークの基礎的研究と健康寿命の延伸」では,最初に瀬川博子氏(徳島大)が「リン代謝ネットワーク調節機構と疾患」と題し,リン代謝をめぐる臓器それぞれの役割から,唾液腺についても考察を行った.落合智子氏(日大松戸)は「Effect of periodontal pathogens on anteriosclerosis and their preventive strategies」と題し,歯周病原細菌が脂質酸化に影響を与え,高脂血症と連携してアテローム性動脈硬化を起こしている様子を解説した.猿田樹理氏(神歯大)は「Effect of salivary gland produced physilogically active substances on brain and behavior modification」と題し,BDNFに注目して唾液腺と脳とのネットワークを解析した.最後の山本裕子氏(神歯短大)は「Effect of activation of intestinal immunity on salivary IgA, ”Intestinal-salivary gland correration”」と題し,難消化性糖類摂取により腸管でIgAが増えることで,唾液腺でもIgAが増加する様子を解析した(座長:槻木恵一氏・神歯大).
 日本学術会議シンポジウム「口腔・全身のネットワーク~最先端研究-免疫・神経・内分泌~」では,若手の研究者である塚崎雅之氏(東大)の「Frontiers of osteoimmunology and infectious disease research」と安部 力氏(岐阜大)の「延髄C1ニューロンを介する新たな抗炎症効果」の2題により,最先端の研究の現状を解説.その後に樗木俊聡氏(医科歯科大)の「マクロファージ・樹状細胞の分化と機能」と小笠原康悦氏(東北大)の「Neo-self in allergy」の2題の講演が行われ,それぞれこれまでの膨大な研究成果をまとめて供覧し,これからの研究の方向性を示した(座長:石丸直澄氏・徳島大,中村雅典氏・昭和大).
 歯科基礎医学会・日本唾液腺学会共催シンポジウム「唾液腺の基礎研究から再生医療へ」では,最初に座長でもある天野 修氏(明海大)が日本唾液腺学会の紹介から唾液腺研究の歩み,さらには氏のグループによる研究成果を紹介した.次に谷村明彦氏(北医大)が「In vivo機能解析と遺伝子情報に基づく唾液腺機能亢進機構の研究と口腔乾燥症治療への提案」と題し,ドライマウスに対する治療法として代償性肥大を利用した方法を提案した.阪井丘芳氏(阪大)は「Analysis of the mTOR signaling pathway in salivary gland development」と題し,唾液腺の発生をめぐる研究から機能・形態の回復を目指す研究を紹介した.最後に田中準一氏(昭和大)が「Regenerating salivary gland with mouse embryonic stem cell-deliverd salivary gland organoid」と題し,氏の所属する昭和大学グループによる幹細胞を使用した器官再生研究を紹介した(座長:天野氏,吉垣純子氏・日大松戸).

■他のニュース記事をさがす

日付から記事をさがす
<2019年11月>
272829303112
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
1234567
キーワードから記事をさがす

人気の歯科書籍(キーワード別)

歯科雑誌 最新号